『三国志演義』から正史『三国志』まで、『三国志』に関連する用語を簡単に解説する用語事典です。

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はじめに

この「三国志用語事典」では、人物については解説していません。人物について知りたい場合は、こちらをご覧ください。

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これからも解説する用語を増やしていきます。


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三国志用語事典索引

    

    

    

    

    

    

    

    

    

    

あ行

字(あざな)

古代中国で、男子は20歳、女子は15歳になると名乗ることができた名前のこと。目上の人につけてもらったり、自分でつけることもありました。

諸葛亮しょかつりょうの場合、諸葛しょかつが姓、りょうが名(いみな)、孔明こうめいあざなになります。

当時、目上の人物の実名(いみな)を直接口にしたり書いたりすることは大変失礼なこととされていたため、日常的に失礼にならずに呼び合う名前としてあざなができました。また、相手をあざなで呼ぶことには、尊敬や親しみの気持ちが含まれます。

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安西将軍(あんせいしょうぐん)

 定員:1名・ちつ不明(不明)

四安将軍しあんしょうぐんの1つ。都督ととくびて方面軍指令官になることができます。

関連用語
安東将軍(あんとうしょうぐん)

 定員:1名・ちつ不明(不明)

四安将軍しあんしょうぐんの1つ。都督ととくびて方面軍指令官になることができます。

関連用語
安南将軍(あんなんしょうぐん)

 定員:1名・ちつ不明(不明)

四安将軍しあんしょうぐんの1つ。都督ととくびて方面軍指令官になることができます。

関連用語
安北将軍(あんほくしょうぐん)

 定員:1名・ちつ不明(不明)

四安将軍しあんしょうぐんの1つ。都督ととくびて方面軍指令官になることができます。

関連用語

尉(い)

諱(いみな)

実名、本名のこと。

諸葛亮しょかつりょうの場合、諸葛しょかつが姓、りょうが名(いみな)、孔明こうめいあざなになります。

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威虜将軍(いりょしょうぐん)

雑号将軍の1つ。後漢ごかん末期には臧覇ぞうはが任命されました。

羽林中郎将(うりんちゅうろうしょう)

 定員:1名・ちつ比二千石(五品)

属官:司馬しば1名・七品。

光禄勲こうろくくんに属し、羽林郎うりんろうを管理する官職。

しょくでは羽林左都督うりんさととく羽林右都督うりんゆうととく(各1名)、では羽林督うりんとく(1名)が置かれました。

関連用語
羽林郎(うりんろう)

 定員:不定・ちつ比三百石(八品)

羽林中郎将うりんちゅうろうしょうに属し、宿衛・侍従の任に当たる官職。

涼州りょうしゅう漢陽郡かんようぐん隴西郡ろうせいぐん安定郡あんていぐん北地郡ほくちぐん幷州へいしゅう上郡じょうぐん西河郡せいかぐんの6郡の、商人・工人・芸人などの職業を除いた良家の子弟から選んで任命されました。

関連用語

衛尉(えいい)

 けい。定員:1名・ちつ中二千石(三品)

宮中および宮門の警護を取り仕切る官職。

関連用語
永巷令(えいこうれい

 定員:1名・ちつ六百石

少府しょうふに属し、宮中の召使いの管理を担当する官職。宦官かんがんが任じられました。

関連用語
易姓革命(えきせいかくめい)

天子てんしとは「天命によって地位を与えられ、天下を治める者」であり、天子てんしが徳を失った時、より徳の高い別の人物に天命が下り、新たな王朝が誕生するという思想。

関連用語
掖庭
謁讚不名(えっさんふめい)

天子てんしから特別な臣下に与えられる特権(特別待遇)の1つ。

天子てんしからいみな(実名)で呼ばれずに、あざなで呼んでもらえるという特権。

前漢ぜんかん相国しょうこく蕭何しょうかに許されたのをはじめに、後漢ごかんでは梁冀りょうき董卓とうたく曹操そうそうがこの特権を許されました。

関連用語
掾属(えんぞく)

 定員:不定・ちつ比四百石〜比二百石

三公府さんこうふ将軍府しょうぐんふの属僚。三公さんこう将軍しょうぐん辟召へきしょうによって自由に選任することができました。

関連用語

王(おう)・諸侯王(しょこうおう)

最高位の爵位しゃくいで、後漢ごかんにおいては原則としてりゅう姓を持つ皇族のみがほうじられ、おう諸侯王しょこうおう)には封土ほうどが与えられました。

おうほうぜられた者は領地にはおもむかず、代わりに国相こくしょうが派遣されて統治を代行します。

関連用語

か行

外戚(がいせき)

皇后こうごう皇太后こうたいごうの親族のこと。皇后こうごう皇太后こうたいごうの親族は、多くの場合特別に引き立てられて高位にきました。

後漢ごかん第4代皇帝・和帝わてい以降幼少の天子てんしが即位するようになると、外戚がいせきは絶大な権力を握り、成人した天子てんしさえもおびやかす存在になります。

これに対し、成人した和帝わてい宦官かんがんの協力を得て外戚がいせきの排斥に成功したことから、以降宦官かんがんの政治への影響力が増すことになりました。

関連用語
加官(かかん)

単独では任命されず、本官(メインの官職)に付加される官職。

河南尹(かなんいん)

1. 

司隷しれいの郡の1つ。後漢ごかんの首都・洛陽らくようがあります。


司隷の領郡

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2.  定員:1名・ちつ中二千石(三品)

洛陽らくようとその周辺を治める河南尹かなんいん太守たいしゅのこと。

宦官(かんがん)

後宮での奴隷労働のにない手として去勢された、異民族の捕虜や重罪人のこと。

後漢ごかん第4代皇帝・和帝わていによる外戚がいせき竇憲とうけんの排斥に協力したことから宦官かんがんの政治参加が始まり、第11代皇帝・桓帝かんていの時代には国政に絶大な影響力を持つようになります。

このような宦官かんがんの権限拡大は、賄賂の横行などで朝廷を腐敗ふはいさせる原因となりました。

関連用語
諫議大夫(かんぎたいふ)

 定員:なし・ちつ六百石(七品)

光禄勲こうろくくんに属する天子てんしの補佐官。一定の職責を持たず、天子てんしの質問への回答や郡国への使者など、状況に応じて任務を与えられます。

関連用語

儀如三公(ぎじょさんこう)

 加官

儀同三司(ぎどうさんし)

 加官

儀同三司ぎどうさんしを加えられると三公さんこうと同じ格式を与えられ、独自の役所を開くことを許されます。

関連用語
儀比三司(ぎひさんし)

 加官

九五の位(きゅうごのくらい)

天子てんしの位のこと。

関連用語
九卿(きゅうけい)

三公さんこうに次ぐ高位の官職のこと。

後漢では、

のことを指します。

関連用語
九五の位(きゅうごのくらい)

天子てんしの位のこと。

関連用語
九品官人法(きゅうひんかんじんほう)

220年、尚書しょうしょ陳羣ちんぐんの発案により、かん代の郷挙里選きょうきょりせんに代わって施行された官吏登用法。九品中正制きゅうひんちゅうせいせいとも言います。

州・郡に中正官ちゅうせいかんを置き、任官志望者をその能力に応じて一品から九品までの九段階に分けて政府に推挙させ、志望者の品級に応じて官職に任命しました。

この九品官人法きゅうひんかんじんほうずい代の初めに廃止され、その後は推挙ではなく科挙かきょによる筆記試験が採用されることになります。

関連用語
郷挙里選(きょうきょりせん)

かん代に行われていた官吏登用法。「きょうよりげ、から選ぶ」の意味。

太守たいしゅまたはしょうきょうの有力者の合議によって管轄内の優秀な人物を中央に推薦し、官吏として採用する方法。

前漢ぜんかん武帝ぶていの時代に始まり、孝廉こうれん賢良けんりょう方正ほうせい秀才しゅうさいなどの徳目がありましたが、中でも孝廉こうれんが最も重要視されていました。

また、後漢ごかん代に入ると光武帝こうぶてい劉秀りゅうしゅう)のいみな避諱ひきされ、秀才しゅうさい茂才もさいと改められました。

関連用語
議郎(ぎろう)

光禄勲こうろくくんに属し、天子てんし諮問しもん(意見を求めること)に対して意見をべることを職務とする官職。

関連用語

郡守(ぐんしゅ)

郡の行政官。前漢ぜんかん景帝けいてい期に太守たいしゅに改称されました。

関連用語

京兆尹(けいちょういん)

1. 

司隷しれいの郡の1つ。かつての前漢ぜんかんの首都・長安ちょうあんがあります。


司隷の領郡

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2.  定員:1名・ちつ中二千石(三品)

長安ちょうあんとその周辺を治める京兆尹けいちょういん太守たいしゅのこと。

県尉(けんい)

各県で盗賊の捕縛・犯罪捜査を行い、治安維持にあたる官職。

県長(けんちょう)

 定員:1名・ちつ三百石(八品)

1万戸に満たない県の行政官。県民の統治、官吏の推挙、犯罪の取り締まりなどにあたります。

剣履上殿(けんりじょうでん)

天子てんしから特別な臣下に与えられる特権(特別待遇)の1つ。

剣を帯びたまま宮中にのぼっても良い。つまり、皇帝の前でも剣をはずさなくても良いという特権。

前漢ぜんかん相国しょうこく蕭何しょうかに許されたのをはじめに、後漢ごかんでは梁冀りょうき董卓とうたく曹操そうそうがこの特権を許されました。

関連用語
県令(けんれい)

 定員:1名・ちつ六百石〜千石(六〜七品)

1万戸以上の県の行政官。県民の統治、官吏の推挙、犯罪の取り締まりなどにあたります。

後宮(こうきゅう)

天子てんし皇后こうごう妃嬪ひひんたちが家庭生活を営む場所。

公卿大臣(こうけいだいじん)

三公さんこう九卿きゅうけいのこと。高級官僚の総称。

関連用語
郊祭(こうさい)
郊祀(こうし)

天と地を都の郊外でまつ祭祀さいしのこと。都の南で「天」をまつ南郊なんこうと、都の北で「地」をまつ南郊なんこうがあります。

宗廟そうびょう祭祀さいしとともに祭祀さいしの中で最も重視され、前漢ぜんかん元帝げんてい成帝せいてい期以降から儒家じゅか的に改善され、王莽おうもうによって集大成されました。

高廟令(こうびょうれい)

 定員:1名・ちつ六百石(六品)

太常たいじょうに属し、前漢ぜんかん高祖こうそ劉邦りゅうほう)のびょう(お墓)を守衛し、巡察と清掃を担当する官職。

関連用語
孝廉(こうれん)

郷挙里選きょうきょりせんの徳目の1つ。または、孝廉こうれんで推挙された人物のこと。

孝行で欲が少なく正直な人物が孝廉こうれんで推挙されました。多くの場合、孝廉こうれんで推挙された者はろう郎官ろうかん)に任命されます。

関連用語
光禄勲(こうろくくん)

 けい。定員:1名・ちつ中二千石(三品)

属官:じょう1名。比千石(七品)

宮殿の門戸もんこの宿衛をつかさどり、殿中侍衛の士を取り仕切る官職。

光禄勲府こうろくくんふには、

五官中郎将ごかんちゅうろうしょう左中郎将さちゅうろうしょう右中郎将うちゅうろうしょう

南中郎将なんちゅうろうしょう北中郎将ほくちゅうろうしょう虎賁中郎将こほんちゅうろうしょう

羽林中郎将うりんちゅうろうしょう羽林左監うりんさかん羽林右監うりんゆうかん奉車都尉ほうしゃとい

駙馬都尉ふばとい騎都尉きとい太中大夫たいちゅうたいふ中散大夫ちゅうさんたいふ

諌議大夫かんぎたいふ議郎ぎろう謁者僕射えっしゃぼくや冗従僕射じょうじゅうぼくや

守宮令しゅきゅうれい黄門令こうもんれい掖庭令えきていれい清商令せいしょうれい

暴室令ぼうしつれい華林園令かりんえんれい

が属しています。

関連用語
五行思想(ごぎょうしそう)・五行説(ごぎょうせつ)

あらゆるものは木・火・土・金・水の五つの元素の一定の循環法則に従って変化するという思想。この思想は国家にも適用され、中国の王朝はそれぞれの元素に対応する「徳」を持っていました。

そのため「火徳かとく」を持つ後漢ごかんに対して反乱を起こした太平道は、「土徳どとく」を象徴する黄色い頭巾を身につけたのです。

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虎賁中郎将(こほんちゅうろうしょう)

 定員:1名・ちつ比二千石(五品)

属官:司馬しば1名・七品。

光禄勲こうろくくんに属し、天子てんしの衛兵である虎賁こほんを統率する。

しょくにも同名の官職が置かれていました。

関連用語
故吏(こり)

辟召へきしょうによって取り立てられた者のこと。

故吏こりは(取り立ててくれた)上司の官職が高ければ高いほど出世が約束され、またその上司が罪を受ければそれに連座するなど、非常に強い結びつきを持っていました。

関連用語

さ行

祭酒(さいしゅ)

官の長のこと。

後漢書ごかんじょ百官志ひゃっかんし劉昭りゅうしょう注に「官で祭酒さいしゅと呼ばれたものは、すべて第一位の長である」とあります。

三公(さんこう)

常設の官職の中で最高位の3職の総称。

三国志さんごくしの舞台である後漢ごかん末期では、太尉たいい司徒しと司空しくうのことを指します。

関連用語
『三国志』(さんごくし)

中国では歴史書を三国志さんごくし、歴史小説を三国演義さんごくえんぎと名称で明確に区別していますが、日本で三国志さんごくしと言えば、ほぼ三国志演義さんごくしえんぎのことを指します。

そのため日本では、歴史書を正史せいし三国志さんごくしまたは単に正史せいし、歴史小説を三国志演義さんごくしえんぎまたは単に演義えんぎと呼び分けることがあります。

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『三国志演義』(さんごくしえんぎ)

みん代に羅貫中らかんちゅうによって完成された歴史小説。

正史せいし三国志さんごくしをベースにしながらも、講談や戯曲ぎきょくなどで民間に伝承されてきたエピソードが加えられた大衆歴史小説で、「中国四大奇書」の1つに数えられています。

また、日本で三国志さんごくしと言えば、ほぼこの三国志演義さんごくしえんぎのことを指します。

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三師(さんし)

太師たいし太傅たいふ太保たいほの3職のこと。

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四安将軍(しあんしょうぐん)

 定員:1名・ちつ不明(不明)

安東将軍あんとうしょうぐん安西将軍あんせいしょうぐん安南将軍あんなんしょうぐん安北将軍あんほくしょうぐんの総称。四征将軍しせいしょうぐんの一種ですが、「せい」「ちん」よりは下位になります。

都督ととくびて方面軍指令官になることができます。

司空(しくう)

 こう。定員:1名・ちつ万石(一品)

治水・土木全般の最高責任者。太尉たいい司徒しとと共に三公さんこうの1つに数えられます。

しょくでは置かれませんでした。

関連用語
司徒(しと)

 こう。定員:1名・ちつ万石(一品)

政治の最高責任者。太尉たいい司空しくうと共に三公さんこうの1つに数えられます。

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司馬(しば)

将軍しょうぐん都督ととくの属官。兵員の管理を担当します。

雌雄一対の剣(しゆういっついのけん)

三国志演義さんごくしえんぎ劉備りゅうびが使っていた双剣そうけんの名称。

関羽かんう青龍偃月刀せいりゅうえんげつとう冷艶鋸れいえんきょ)、張飛ちょうひ蛇矛だぼう点鋼矛てんこうぼう)と共に、挙兵の際に張世平ちょうせいへい蘇双そそうの援助を受けてつくられました。

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車騎将軍(しゃきしょうぐん)

 定員:1名・ちつ不明(二品)

大将軍だいしょうぐん驃騎将軍ひょうきしょうぐんに次ぐ武官第3位の将軍号。その位は三公さんこうに匹敵します。

また、車騎将軍しゃきしょうぐん外戚がいせきではない一般官僚がける最高の将軍位で、死期が近くなった宦官かんがんが名誉職として任じられることもありました。

相(しょう)

おうまたはこうの代わりに彼らの領地を統治する行政官。

関連用語
相国(しょうこく)

 上公じょうこう。定員:1名・ちつ万石(一品)

三公さんこうの上位に位置し、天子てんしを助けて万機ばんき(政治上の多くの重要な事柄)を治める官職。

特別な功績のある臣下だけが任命される官職で、後漢ごかんでは189年に董卓とうたくみずから就任するまで任命された者はいませんでした。

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【後漢・三国時代の官職01】相国・丞相

丞相(じょうしょう)

 上公じょうこう。定員:1名・ちつ万石(一品)

三公さんこうの上位に位置し、天子てんしを助けて万機ばんき(政治上の多くの重要な事柄)を治める官職。宰相さいしょう

次第に権限が縮小されて廃止され、その職務は司徒しとが務めるようになりましたが、208年に曹操そうそう三公さんこうを廃止して丞相じょうしょうを復活させ、再び宰相さいしょうの役割をになうようになりました。

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丈八蛇矛(じょうはちだぼう)

三国志演義さんごくしえんぎ張飛ちょうひが使っていた蛇矛だぼう点鋼矛てんこうぼう)の別名。

1丈8尺(三国志演義さんごくしえんぎあらわされたみん代の尺度では約6m)の長さがあったことから、丈八蛇矛じょうはちだぼうとも呼ばれました。

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少府(しょうふ)

 けい。定員:1名・ちつ中二千石(三品)

宮中の衣服、宝物、めずらしい料理その他、皇室の財政を管理する官職。

宦官かんがん尚書しょうしょも名目上はこの少府しょうふに属しています。

関連用語
諸王国相(しょおうこくしょう)

 定員:1名・ちつ二千石(五品)

おうほうぜられた者の代わりに派遣される郡の行政官。職務は太守たいしゅと同じです。

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諸侯国相(しょこうこくしょう)

 定員:1名・ちつ三百石(八品)

こうほうぜられた者の代わりに派遣される県の行政官。職務は県令けんれいと同じです。

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侍郎(じろう)

郎官ろうかんの1つ。

関連用語

正史『三国志』(せいしさんごくし)

蜀漢しょくかん西晋せいしんに仕えた陳寿ちんじゅ(233年〜297年)が編纂へんさんした三国時代の歴史書。魏書ぎしょ30巻、蜀書しょくしょ15巻、呉書ごしょ20巻で構成されています。

また日本では、歴史書の三国志さんごくしみん代に成立した歴史小説の三国志演義さんごくしえんぎとの混同を避けるため、正史『三国志さんごくしと呼ばれています。

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参考文献一覧

世祖廟令(せいそびょうれい)

 定員:1名・ちつ六百石(六品)

太常たいじょうに属し、後漢ごかん世祖せいそ光武帝こうぶてい)のびょう(お墓)を守衛し、巡察と清掃を担当する官職。

関連用語
青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)

三国志演義さんごくしえんぎ関羽かんうが使っていたことで有名な、青龍の装飾がほどこされた偃月刀えんげつとう

偃月刀えんげつとう長柄ながえに幅が広い片刃の刀身を取り付けた大刀だいとうの代名詞とも言える長兵器で、大刀だいとうの中でも最重量ではなやかな装飾がほどこされており、実戦よりも主に演舞や訓練でもちいられました。

大刀だいとうの起源は前漢ぜんかんまでさかのぼりますが、青龍偃月刀せいりゅうえんげつとうが出現するのはそう代(960年〜1279年)に入ってからで、当然、正史『三国志さんごくしには関羽かんう青龍偃月刀せいりゅうえんげつとうを使っていたという記録はありません。

ちなみに、北宋ほくそう武経総要ぶけいそうようには大刀だいとうのバリエーションとして、

  • 屈刀くっとう
  • 掩月刀えんげつとう偃月刀えんげつとう
  • 眉尖刀びせんとう薙刀なぎなた
  • 鳳嘴刀ほうしとう
  • 筆刀ひっとう

の5つが紹介されています。

単于(ぜんう)

匈奴きょうどの複数の部族をまとめる最高権力者。

禅譲(ぜんじょう)

易姓革命えきせいかくめいの思想にもとづいて、天子てんしみずか世襲せしゅうを放棄し、自分より徳が高い人物に位をゆずること。

関連用語

宗室(そうしつ)

天子てんしの一族のこと。皇室。

宗正(そうせい)

 けい。定員:1名・ちつ中二千石(三品)

諸王・宗室および、その名簿の管理をする官職。

関連用語

た行

太尉(たいい)

 こう。定員:1名・ちつ万石(一品)

軍事の最高責任者。司徒しと司空しくうと共に三公さんこうの1つに数えられます。

しょくでは常設されませんでした。

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太学(たいがく)

儒家じゅか思想を正統学問とした高等教育機関。儒教じゅきょうや官僚として必要な知識を習得させ、官僚候補生を育成します。宦官かんがんによる朝廷の腐敗が進むと、反宦官かんがん勢力(党人とうじん)の拠点となりました。

関連用語
太学生(たいがくせい)

大鴻臚(だいこうろ)

 けい。定員:1名・ちつ中二千石(三品)

諸侯や異民族との外交を担当する官職。

関連用語
太宰令(たいさいれい)

 定員:1名・ちつ六百石(六品)

太常たいじょうに属し、かなえ(脚のついたなべ型の祭器)やまないた、その他膳立ぜんだてにもちいる道具の作成を監督する官職。祭祀さいしの際に供え物を盛るための食器を陳列する。

関連用語
太師(たいし)

 上公じょうこう。定員:1名・ちつ万石(一品)

天子てんしを善導することを職務とする官職。天子てんしの教育係。

前漢ぜんかん末期には太師たいし太傅たいふ太保たいほの3職、いわゆる三師さんしが置かれていましたが、後漢ごかんでは廃止されていました。191年に董卓とうたくが復活させてみずから就任しました。

関連用語
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大司農(だいしのう)

 けい。定員:1名・ちつ中二千石(三品)

国家財政を管理する官職。

関連用語
大司馬(だいしば)

 上公じょうこう。定員:1名・ちつ万石(一品)

非常置の軍事の最高職。大司馬だいしばの職責には時代によって変化があり、後漢ごかんにおいては太尉たいいに置きかえられていました。

189年に董卓とうたくによって復活されると、太尉たいい大司馬だいしばが同時に任命されるようになり、大司馬だいしば大将軍だいしょうぐんの上位に位置する軍事の最高職となりました。

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太守(たいしゅ)

 定員:1名・ちつ二千石(五品)

郡の行政官。郡民の統治、官吏の推挙、犯罪の取り締まりなどにあたります。

太史令(たいしれい)

 定員:1名・ちつ六百石(六品)

太常たいじょうに属し、天地自然の法則と星の運行の観察、こよみの作成を担当する官職。

関連用語
太祝令(たいしゅくれい)

 定員:1名・ちつ六百石(七品)

太常たいじょうに属し、祭祀さいしの際に祝詞のりとを読み上げ、神霊を送迎することを担当する官職。

関連用語
太常(たいじょう)

 けい。定員:1名・ちつ中二千石(三品)

礼儀・祭祀さいしを管理する官職。祭祀さいしり行うにあたって天子てんしの補助をします。

属官
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【後漢・三国時代の官職08】太常(たいじょう)

大将軍(だいしょうぐん)

 上公じょうこう。定員:1名・ちつ万石(一品)

謀反むほん(反乱)を征伐することを職務とする将軍しょうぐんを統帥する最高司令官。

後漢ごかん第4代皇帝・和帝わてい期に竇憲とうけん大将軍だいしょうぐんいて以降、大将軍だいしょうぐん外戚がいせきの長が任命されるようになり、おさない皇帝の元、絶大な権力を握るようになりました。

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太常主簿(たいじょうしゅぼ)

 定員:1名・-(八品)

太常たいじょうの属官。太常たいじょう業務の庶事を取り仕切ります。

後漢ごかん=×・=○・しょく=?・=?

関連用語
太常丞(たいじょうじょう)

 定員:1名・ちつ比千石(七品)

太常たいじょうの次官。儀礼の執行ならびに祭祀さいしの細かい事柄と、官署の事務を担当する。

後漢ごかん=○ =○ しょく=? =?

関連用語
太史令(たいしれい)

 定員:1名・ちつ六百石(六品)

天地自然の法則と星の運行を観察し、こよみの作成を担当する官職。

関連用語
太傅(たいふ)

 上公じょうこう。定員:1名・ちつ万石(一品)

天子てんしを善導することを職務とする官職。天子てんしの教育係。通常、天子てんしが即位すると任命されます。

前漢ぜんかん末期には太師たいし太傅たいふ太保たいほの3職、いわゆる三師さんしが置かれていましたが、後漢ごかんでは太傅たいふに統合され、録尚書事ろくしょうしょじを加えられて国政全般を取り仕切るようになりました。

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【後漢・三国時代の官職番外編】太師・太傅・太保・少師・少傅・少保

太保(たいほ)

 上公じょうこう。定員:1名・ちつ万石(一品)

天子てんしを善導することを職務とする官職。天子てんしの教育係。

前漢ぜんかん末期には太師たいし太傅たいふ太保たいほの3職、いわゆる三師さんしが置かれていましたが、後漢ごかんでは廃止されていました。

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太僕(たいぼく)

 けい。定員:1名・ちつ中二千石(三品)

天子てんし車駕しゃが(乗り物)の管理をする官職。

関連用語
大予楽令(だいよがくれい)

 定員:1名・ちつ六百石(七品)

太常たいじょうに属し、祭祀さいし大饗だいきょう(大規模な宴会)の際に音楽の演奏を監督する官職。

関連用語
蛇矛(だぼう)

三国志演義さんごくしえんぎ張飛ちょうひが使っていたことで有名な、穂先ほさきへびのようにうねったほこ

は木製で全体の長さは約5.6mもあり、穂先ほさきは鋼鉄製で長さは約25cm。へびのようにうねった穂先には、刺したときの傷を深く複雑にすることで敵のダメージを大きくする効果がありました。

ですが、蛇矛だぼうが出現するのは15世紀・みん代(1368年〜1644年)に入ってからで、残念ながら正史『三国志さんごくしには張飛ちょうひ蛇矛だぼうを使っていたという記録はありません。


蛇矛(だぼう・じゃぼう)

蛇矛だぼう

画像出典元:中国サイト隋我网

蛇矛だぼうには、穂先ほさきへびの舌のように2つに分かれているバリエーションもあります。

関連用語

秩石(ちっせき)

かん代の官吏の年俸。毎月穀物と銭の「半穀半銭」で支払われていました。

官吏の位階序列を示す指標ともなっており、特に「二千石にせんせき」は太守たいしゅしょうの代名詞として使われることがあります。

中郎(ちゅうろう)

郎官ろうかんの1つ。

関連用語
徴召(ちょうしょう)

臣下が推薦した人材を、天子てんしが直接招聘しょうへいして任用する制度のこと。

関連用語
別部司馬

廷尉(ていい)

 けい。定員:1名・ちつ中二千石(三品)

刑獄を管理し、犯罪者の断罪を担当する官職です。

関連用語
鉄脊蛇矛(てっせきだぼう)

三国志演義さんごくしえんぎ程普ていふが使っていた蛇矛だぼう

通常の蛇矛だぼうは、は木製で全体の長さは約5.6mもありますが、鉄脊蛇矛てっせきだぼうが鉄製で通常よりも短かったであろうことが想像されます。

ですが、蛇矛だぼうが出現するのは15世紀・みん代(1368年〜1644年)に入ってからで、残念ながら正史『三国志さんごくしには程普ていふ鉄脊蛇矛てっせきだぼうを使っていたという記録はありません。

関連用語
点鋼矛(てんこうぼう)

三国志演義さんごくしえんぎ張飛ちょうひが使っていた蛇矛だぼうの名称。

劉備りゅうび双剣そうけん雌雄一対しゆういっついの剣)、関羽かんう青龍偃月刀せいりゅうえんげつとう冷艶鋸れいえんきょ)と共に、挙兵の際に張世平ちょうせいへい蘇双そそうの援助を受けてつくられました。

1丈8尺(三国志演義さんごくしえんぎあらわされたみん代の尺度では約6m)の長さがあったことから、丈八蛇矛じょうはちだぼうとも呼ばれます。

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天子(てんし)

中華の最高権力者。皇帝。天命を受けて天下を治める者。世襲制せしゅうせい

しん始皇帝しこうていが「皇帝こうてい」とういう言葉をつくり出しましたが、かん代以降は儒家じゅか思想の隆盛の影響から再び「天子てんし」が用いられるようになりました。

日本でも天皇のことを天子てんしと呼ぶことがあります。

党錮の禁(とうこのきん)

後漢ごかん末期、宦官かんがんによって党人とうじん儒家じゅか官僚や太学生たいがくせい)が迫害・弾圧された事件。

166年と169年の2度に渡って行われ、それぞれ「第一次党錮とうこの禁」「第二次党錮とうこの禁」と言います。

関連用語
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【002】権力を握った宦官と第一次党錮の禁

【003】霊帝の即位と第二次党錮の禁

党人(とうじん)

清廉せいれんであることをむねとする儒家じゅか官僚や太学生たいがくせいのこと。

元は「こころざしを同じくする仲間」という意味ですが、宦官かんがんたちは自分たちに反抗する彼らのことを党人とうじんと呼びました。

関連用語
特進(とくしん)

加官。功績が高く徳行のある人物に与えられる爵位。二十等爵の最高位である列侯れっこうの亜種。

特進とくしんには封土ほうどはありませんが、官職を退しりぞいた者であっても「三公さんこうに次ぐ席次で朝政や行事に参加することができる」資格が与えられます。

関連用語
督郵(とくゆう)

郡の属吏。管轄下の県を視察して監督する官職です。

な行

南宮(なんきゅう)

後漢ごかん洛陽城らくようじょうの内部にある宮城。北宮ほくきゅうと復道(渡り廊下)で結ばれていました。

南闕門(なんけつもん)

後漢ごかん洛陽城らくようじょうの宮城(都城の内部にある一定の区域)の外周の門。公車とも呼ばれました。

入朝不趨(にゅうちょうふすう)

天子てんしから特別な臣下に与えられる特権(特別待遇)の1つ。

臣下は天子てんしの前では腰をかがめて小走りに進まなければいけないが、天子てんしと同様に普通に歩いても良いという特権。

前漢ぜんかん相国しょうこく蕭何しょうかに許されたのをはじめに、後漢ごかんでは梁冀りょうき董卓とうたく曹操そうそうがこの特権を許されました。

関連用語

は行

博士(はくし)

 定員:14名・ちつ比六百石(五品)

博士弟子はくしていし儒教じゅきょうや官僚として必要な知識を教える教授。博士はくし博士祭酒はくしさいしゅに属します。

関連用語
博士祭酒(はくしさいしゅ)

 定員:1名・ちつ六百石(五品)

太学たいがく博士はくしの中から選ばれ、国士学を取り仕切る官職。博士祭酒はくしさいしゅ太常たいじょうに属します。

関連用語
博士弟子(はくしていし)

太学たいがくの学生。博士はくしについて儒教じゅきょうや官僚として必要な知識を習得する官僚候補生。太学生たいがくせいとも言います。

関連用語
破虜将軍(はりょしょうぐん)

雑号将軍の1つ。後漢ごかん末期には董卓とうたく孫堅そんけんが任命されました。

避諱(ひき)

天子てんしや親など、目上の人物のいみな(実名)を直接口にしたり、書いたりすることをタブー視する風習のこと。

特に天子てんしいみなは厳重に避けられ、天子てんしいみなと同じ漢字を使った名称は、すべて違う漢字に置きかえられました。

関連用語
驃騎将軍(ひょうきしょうぐん)

 定員:1名・ちつ不明(二品)

大将軍だいしょうぐんに次ぐ武官第2位の将軍号。その位は三公さんこうに匹敵します。

辟車(へきしゃ)

県吏。車馬に随従して人払いを務めます。

辟召(へきしょう)

大将軍だいしょうぐん三公九卿さんこうきゅうけい太守たいしゅ県令けんれいなどの地方長官が行うことが出来る人材登用制度のこと。

この制度によって、彼らの判断で優秀な人材を自分の部下に取り立てることができました。

関連用語
別部司馬

別働隊を指揮する部隊長。

封土(ほうど)・封邑(ほうゆう)

諸侯王しょこうおう列侯れっこうに与えられた領土のこと。

諸侯王しょこうおう列侯れっこうは、封土ほうどから徴収される租税そぜいを自分の収入とすることができました。

また、諸侯王しょこうおう列侯れっこうに与えられた郡や県は「○○国」と呼称されるようになります。

関連用語
放伐(ほうばつ)

易姓革命えきせいかくめいの思想にもとづいて、徳を失った天子てんしがより徳が高い人物に武力によって追放されること。

関連用語
北宮(ほくきゅう)

後漢ごかん洛陽城らくようじょうの内部にある宮城。南宮なんきゅうと復道(渡り廊下)で結ばれていました。

ま行

や行

四大奇書

中国のげん代からみん代にかけてあらわされた4つの長編小説の総称。

四大奇書よんだいきしょには、

  • 三国志演義さんごくしえんぎ
  • 水滸伝すいこでん
  • 西遊記さいゆうき
  • 金瓶梅きんぺいばい

が数えられています。

ら行

冷艶鋸(れいえんきょ)

三国志演義さんごくしえんぎ関羽かんうが使っていた、重さ82斤(約49kg)もある青龍偃月刀せいりゅうえんげつとうの名称。

劉備りゅうび双剣そうけん雌雄一対しゆういっついの剣)、張飛ちょうひ蛇矛だぼう点鋼矛てんこうぼう)と共に、挙兵の際に張世平ちょうせいへい蘇双そそうの援助を受けてつくられました。

関連用語

郎(ろう)・郎官(ろうかん)

宮殿の門戸宿衛を職務とする官職の総称。

ろう」には宮中の廊下の意味があり、郎官ろうかんは宮中の廊下にひかえて天子てんしそば近くに仕えます。

ろう郎官ろうかん)には、

の各官があります。

郎中(ろうちゅう)

郎官ろうかんの1つ。

地方の各郡から孝廉こうれんとして中央に推挙された人材などが任命され、将来の官僚候補を蓄えておくことを目的として設置されました。

関連用語
録尚書事(ろくしょうしょじ)

加官。主に太傅たいふ太尉たいいに加えられ、実質的な権力機構である尚書台しょうしょだいを統括する権限が与えられる。

関連用語
司馬(しば)

わ行