『三国志演義』から正史『三国志』まで、『三国志』に関連する用語を簡単に解説する用語事典の「も」で始まる用語をまとめています。

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孟氏易(もうしえき)

前漢ぜんかん中期の孟喜もうきに始まる象数易しょうすうえき易学えきがくの一派)。汝南じょなん袁氏えんしの家学。

象数易しょうすうえきとは、陰陽消長いんようしょうちょうことわり*1卦画けかくの上に具現化するものです。

天然自然の理法は、具体的には日月の進退、四季の推移となって現れますが、象数易しょうすうえきはこれを九(陽)六(陰)の昇降往来の象をもって説明します。

脚注

*1「陰」が旺盛になってくると「陽」が少なくなり、「陽」が旺盛になってくると「陰」が少なくなるという法則のこと。


茂才(もさい)

常挙じょうきょと呼ばれる定期的に行われる官僚登用制度の1つ。

前漢ぜんかん武帝ぶてい期に創始された当初は「秀才しゅうさい」と呼称されていましたが、後漢ごかんになると、光武帝こうぶてい劉秀りゅうしゅう)のいみなを避けて「茂才もさい」と呼ばれるようになります。

前漢ぜんかんでは、三公さんこう州牧しゅうぼく司隷校尉しれいこうい監察御史かんさつぎょしが各州から、後漢ごかんでは大将軍だいしょうぐん三公さんこう光禄勲こうろくくん刺史ししが各州と光禄勲こうろくくんの属僚から毎年1名ずつ察挙さっきょし、察挙さっきょされた者は県令けんれいに任命されました。

また、郡国の長官による孝廉こうれんと比べて察挙さっきょされる人数は少なく、年齢制限などはもうけられませんでした。



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【三国志用語事典】総索引

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