『三国志演義』から正史『三国志』まで、『三国志』に関連する用語を簡単に解説する用語事典の「ち」で始まる用語をまとめています。
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ち
竹符(ちくふ)
竹の節をかたどった銅製の割符のこと。
太守が兵士以外の物資や人夫を徴発する際や、京師(洛陽)との間で公文書を受け渡す際に必要とされました。
竹使符とも言います。
竹林の七賢(ちくりんのしちけん)
魏・晋政権交替期の政治・社会が混乱した時代に、形骸化した儒教倫理の束縛から離れ、老荘思想の影響を受けた自由な議論を展開した、
- 兗州・陳留郡の阮籍
- 司隷・河内郡の山濤
- 司隷・河南尹の向秀
- 阮籍の兄の子・阮咸
- 豫州(予州)・譙郡の嵆康
- 豫州(予州)・沛国の劉伶
- 徐州・琅邪国・臨沂県の王戎
の7人の総称。
竹林に集まって清談を楽しんだことから「竹林の七賢」と称しました。
秩石(ちっせき)
漢代の官吏の年俸。毎月穀物と銭の「半穀半銭」で支払われていました。
官吏の位階序列を示す指標ともなっており、特に「二千石」は太守・相の代名詞として使われることがあります。
中興(ちゅうこう)
一度衰えたり途絶えたりしたものを再び盛んにすること。再興。
誅殺(ちゅうさつ)
罪を咎めて殺すこと。
中東門(ちゅうとうもん)
後漢・洛陽城(雒陽城)の外周の門の1つで、東側の城壁に3つある城門のうち、中央に位置する城門のこと。
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洛陽(雒陽)の城門の配置図はこちら。
中二千石(ちゅうにせんせき)
官秩(秩石)の1つ。
官秩とは官吏の俸禄のことで、九卿の官秩が中二千石であることから、九卿の代名詞としても用いられました。
関連用語
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中風(ちゅうふう / ちゅうぶ)
脳出血などによって起こる、半身不随や手足の麻痺などの症状のこと。中気とも。
原文は中悪風。
朝会(ちょうかい)
毎月朔日(朔日)に執り行われる儀礼のこと。公卿以下、百官が一堂に会して天子(皇帝)に朝賀(お祝いの言葉を述べること)します。
また、毎年元旦には大朝会が執り行われました。
関連用語
長冠(ちょうかん)
冠の一種。元は戦国・楚の冠制で、斉冠または劉氏冠とも言います。
高さ:7寸(約16cm)、広さ:3寸(約7cm)の板状で、裏地に竹を用い、漆纚(漆を塗った織物)を貼ってつくられました。
長冠
画像出典:百度百科 > 長冠
亭長だった頃、高祖(劉邦)が竹の皮でつくり、愛用したことから劉氏冠と呼ばれ、漢代では宗廟で祭祀を執り行う者が身につけました。
長信宮(ちょうしんきゅう)
後漢において太皇太后【天子(皇帝)の祖母】の居所とされた宮城のこと。
太皇太后のことを指して長信宮と呼ぶこともあります。
長水校尉(ちょうすいこうい)
定員:1名・秩:比二千石(四品)
北軍中候が監督する五営(五校)の1つ。
胡騎を統率し、胡騎に用いる馬を飼育します。
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鳥旟(ちょうよ)
隼が描かれた旗のことで、州の軍吏が用いました。
長楽宮(ちょうらくきゅう)
後漢において皇太后【天子(皇帝)の正妻】の居所とされた宮城のこと。
皇太后のことを指して長楽宮と呼ぶこともあります。
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