『三国志演義』から正史『三国志』まで、『三国志』に関連する用語を簡単に解説する用語事典の「て」で始まる用語をまとめています。

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氐(てい)

槃瓠ばんこ(中国の伝説上の犬)の後裔こうえいを自称する北アジアの遊牧民族。

前漢ぜんかん武帝ぶてい期に涼州りょうしゅう武都郡ぶとぐんが設置されると西方の青海湖方面に追われ、かん交代期に曹操そうそうに対して反乱を起こしますが、その攻撃を受けて降伏しました。


廷尉(ていい)

 けい。定員:1名・ちつ中二千石(三品)

後漢ごかん=○・=○・しょく=○・=○]

刑獄を管理し、犯罪者の断罪を担当する官職です。

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鉄脊蛇矛(てっせきだぼう)

三国志演義さんごくしえんぎ程普ていふが使っていた蛇矛だぼう

通常の蛇矛だぼうは、は木製で全体の長さは約5.6mもありますが、鉄脊蛇矛てっせきだぼうが鉄製で通常よりも短かったであろうことが想像されます。

ですが、蛇矛だぼうが出現するのは15世紀・みん代(1368年〜1644年)に入ってからで、残念ながら正史『三国志さんごくしには程普ていふ鉄脊蛇矛てっせきだぼうを使っていたという記録はありません。

関連用語

点鋼矛(てんこうぼう)

三国志演義さんごくしえんぎ張飛ちょうひが使っていた蛇矛だぼうの名称。

劉備りゅうび双剣そうけん雌雄一対しゆういっついの剣)、関羽かんう青龍偃月刀せいりゅうえんげつとう冷艶鋸れいえんきょ)と共に、挙兵の際に張世平ちょうせいへい蘇双そそうの援助を受けてつくられました。

1丈8尺(三国志演義さんごくしえんぎあらわされたみん代の尺度では約6m)の長さがあったことから、丈八蛇矛じょうはちだぼうとも呼ばれます。

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殿最(でんさい)

官吏・軍人の人事考課(人事評価)のこと。

殿でん」は最下位と判定された者に与えられる評価、「さい」は最上位と判定された者に与えられる評価になります。

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天子(てんし)

中華の最高権力者。皇帝。天命を受けて天下を治める者。世襲制せしゅうせい

しん始皇帝しこうていが「皇帝こうてい」とういう言葉をつくり出しましたが、かん代以降は儒家じゅか思想の隆盛の影響から再び「天子てんし」が用いられるようになりました。

日本でも天皇のことを天子てんしと呼ぶことがあります。


伝車(でんしゃ)

宿駅ごとに乗り継いで人や物資を運ぶ車のこと。



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【三国志用語事典】総索引

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