感動する名言だったり思わず笑ってしまったり、大人気中国ドラマ『三国志 Three Kingdoms』に登場する英雄たちの「最期の言葉」をまとめてみました。

スポンサーリンク

第1部 群雄割拠

【スリキン】三国志 Three Kingdoms「英雄たちの最期の言葉」

第03話:呂伯奢・兪渉

呂伯奢(りょはくしゃ)


呂伯奢呂伯奢

我が家に帰るぞ。さあ、身体が冷えては良くないから…。

董卓(とうたく)暗殺に失敗して逃亡する曹操(そうそう)は、勘違いから自分を匿(かくま)ってくれた呂伯奢(りょはくしゃ)の家人を惨殺してしまいます。

呂伯奢(りょはくしゃ)の屋敷から逃亡した曹操(そうそう)は、酒を買って帰って来た呂伯奢(りょはくしゃ)と鉢合わせ、証拠隠滅のため「一緒に帰ろう」と近寄ってきた呂伯奢(りょはくしゃ)を刺し殺してしまいました。

呂伯奢(りょはくしゃ)は、曹操(そうそう)に殺されたことにすら気づいていなかったかもしれません。


兪渉(ゆしょう)


兪渉兪渉

私にお任せを。10合以内に華雄(かゆう)の首を取って見せます!

「俺の名は華雄(かゆう)。相国(しょうこく)の命(めい)を受け、逆賊討伐に来た! もし、直(ただ)ちにそなたたちの誰かが曹操(そうそう)の首を持ってくれば、放免にしてやるっ!」

打倒董卓(とうたく)を掲(かか)げる十八鎮諸侯(じゅうはちちんしょこう)が集結した陳留城(ちんりゅうじょう)に、董卓(とうたく)配下の第4の猛将・華雄(かゆう)が攻め寄せてきました。

勇ましく出陣した袁術(えんじゅつ)配下の兪渉(ゆしょう)ですが、わずか1合で斬り殺されてしまいました。


第04話:潘鳳・華雄・袁隗

潘鳳(はんほう)


潘鳳潘鳳

私の大斧は飢(う)えております。お任せを!

兪渉(ゆしょう)が華雄(かゆう)に斬られると、冀州刺史(きしゅうしし)・韓馥(かんふく)は百斤を超える大斧を振るう剛勇の将軍(しょうぐん)・潘鳳(はんほう)を出陣させます。

ですが、空高く放り上げられた潘鳳(はんほう)は、華雄(かゆう)の大刀の上に落下して串刺しにされてしまいました。


華雄(かゆう)


華雄華雄

・・・。

兪渉(ゆしょう)、潘鳳(はんほう)を討たれた十八鎮諸侯(じゅうはちちんしょこう)の盟主・袁紹(えんしょう)は、ついに劉備(りゅうび)の義弟・関羽(かんう)を出陣させます。

関羽(かんう)の姿に気圧(けお)された華雄(かゆう)は、無駄口を叩く暇もなく討ち取られてしまいました。


袁隗(えんかい)


袁隗袁隗

・・・。

華雄(かゆう)を討ち取られた董卓(とうたく)は、自(みずか)ら出陣することにします。

董卓(とうたく)は、自分の留守中に反乱が起こらないよう、十八鎮諸侯(じゅうはちちんしょこう)の盟主・袁紹(えんしょう)の叔父(おじ)・袁隗(えんかい)を処刑しました。


第07話:孫堅・張温

孫堅(そんけん)


孫堅孫堅

黄蓋(こうがい)、孫権(そんけん)を頼むぞ…。行けぇええっ!

董卓(とうたく)討伐の目的を果たせぬまま十八鎮諸侯(じゅうはちちんしょこう)は解散。江東(こうとう)に帰る途中の孫堅(そんけん)は、劉表(りゅうひょう)の奇襲により、全身に矢を受けてしまいました。

「恨(うら)むべき相手は劉表(りゅうひょう)ではない。黒幕の袁紹(えんしょう)だ!これまであの男のために戦い、手柄を立ててきた。それなのに劉表(りゅうひょう)に討たせるとは…。あの伝国璽(でんこくじ)は孫家(そんけ)にはいらぬ。捨ててしまえ!時期を見て伝国璽(でんこくじ)を袁術(えんじゅつ)に渡せ。そして袁氏(えんし)同士で争わせるのだ…」

こう遺言した孫堅(そんけん)は、孫権(そんけん)たちに自分を置いて早く逃げるように促(うなが)しました。


張温(ちょうおん)


張温張温

相父(しょうほ)、私は無実です!相父(しょうほ)、私は忠義を尽くしております!…

十八鎮諸侯(じゅうはちちんしょこう)を撃退した董卓(とうたく)は、大臣たちを招(まね)いて宴会を開いていました。

この時、袁氏(えんし)から張温(ちょうおん)に宛てた密書を手に入れたという報告を受けた董卓(とうたく)は、その場で張温(ちょうおん)を処刑して、王允(おういん)たちに張温(ちょうおん)の血を混ぜた酒を飲ませました。


第10話:董卓・王允

董卓(とうたく)


董卓董卓

奉先(ほうせん)は、奉先(ほうせん)はどこだっ!

禅譲(ぜんじょう)(皇位を譲(ゆず)ること)の詔(みことのり)を受けて万楽宮(まんらくきゅう)に参内した董卓(とうたく)の前に、王允(おういん)が立ちふさがりました。

「勅命だっ!国賊・董卓(とうたく)は朝廷を冒涜(ぼうとく)し、天下を乱した。よって忠勇の志士よ、逆賊・董卓(とうたく)を殺すのだっ!殺せぇ〜っ!」

これに驚いた董卓(とうたく)は必死に護衛の呂布(りょふ)を捜(さが)しますが、駆け寄ってきた呂布(りょふ)に一突きに殺されてしまいました。


王允(おういん)


王允王允

蒼天よっ!先帝よっ!王允(おういん)は死をもって国を救います。姦賊(かんぞく)め、そこで待っておれっ!

陳宮(ちんきゅう)は、元董卓(とうたく)配下の李傕(りかく)・郭汜(かくし)らに投降を呼びかけるように進言しましたが、王允(おういん)はこれを許さず、追い詰(つ)められた李傕(りかく)と郭汜(かくし)は長安城(ちょうあんじょう)に攻め寄せます。

長安城(ちょうあんじょう)が落城間近となると、王允(おういん)は天子(てんし)の命を守るため、城壁の上から飛び降りて自害しました。


第12話:陶謙


陶謙陶謙

ダメじゃダメじゃ!徐州牧(じょしゅうぼく)は、貴殿が務めねばならんのだ!

陶謙(とうけん)の部下・張闓(ちょうがい)が、曹操(そうそう)の父・曹嵩(そうすう)を殺害して逃亡したため、激怒した曹操(そうそう)は徐州(じょしゅう)に攻め込みます。

徐州牧(じょしゅうぼく)・陶謙(とうけん)は、袁紹(えんしょう)・袁術(えんじゅつ)・公孫瓚(こうそんさん)らに援軍を要請しましたが、援軍要請に応じたのは、公孫瓚(こうそんさん)の下にいた劉備(りゅうび)ただ1人だけでした。

自(みずか)らの死期を悟(さと)った陶謙(とうけん)は、曹操(そうそう)軍を撤退させた劉備(りゅうび)に徐州牧(じょしゅうぼく)を譲ろうとしますが、劉備(りゅうび)は辞退して引き受けません。

やっとのことで劉備(りゅうび)の了承を得た陶謙(とうけん)は、静かに息を引き取りました。


第14話:曹豹


曹豹曹豹

命はもらったっ!

袁術(えんじゅつ)討伐の詔(みことのり)を受けた劉備(りゅうび)は義弟の張飛(ちょうひ)に、

  • 酒を飲まぬこと
  • 腹を立てぬこと
  • 兵士に乱暴せぬこと

の3つの約束をさせ、留守を任せて出陣しました。

ですが張飛(ちょうひ)はこの約束を破って酒を飲み、呂布(りょふ)の従兄弟(いとこ)の曹豹(そうひょう)を打ちすえます。

これを恨(うら)みに思った曹豹(そうひょう)は呂布(りょふ)を徐州城(じょしゅうじょう)に引き入れ、酔って千鳥足の張飛(ちょうひ)に挑(いど)みますが、蛇矛(だぼう)の一突きで殺されました。


第16話:兵糧官


兵糧官兵糧官

どうかお助けください!命だけはっ!

袁術(えんじゅつ)が天子(てんし)を自称すると、曹操(そうそう)は20万の軍勢を起こして袁術(えんじゅつ)を攻めましたが、兵糧不足に陥(おちい)ってしまいました。

すると曹操(そうそう)は、兵糧官(ひょうろうかん)に「兵糧を小さな升で分けるように」指示しましたが、当然兵たちの不満が爆発します。

「そなたの首を借りたい。しかし、借りたら最後、二度と返せぬ」

と、曹操(そうそう)は兵糧官(ひょうろうかん)に責任をなすりつけ、兵たちの怒りを鎮(しず)めました。


第18話:呂布・陳宮


呂布呂布

貂蝉(ちょうせん)、来世でまた逢(あ)おう…。

曹操(そうそう)に敗れた呂布(りょふ)は、ついに処刑されることになりました。

「将軍(しょうぐん)といられぬのなら、共に死にます」

貂蝉(ちょうせん)は呂布(りょふ)とともに処刑台に上がりますが、「呂布(りょふ)だけを処刑せよ」という命令により、処刑台から降ろされます。

呂布(りょふ)は、「貂蝉(ちょうせん)、そなたが生きていればそれで良い。満足だぞ」と、微笑みを浮かべて処刑されました。



陳宮陳宮

素晴らしい眺めだ…、見事な眺めだっ!

呂布(りょふ)と共に捕らえた陳宮(ちんきゅう)を、曹操(そうそう)は配下になるよう必死で説得しましたが、陳宮(ちんきゅう)の意志は頑として変わりませんでした。

「この儂(わし)が、見送っても良いか?」

曹操(そうそう)は陳宮(ちんきゅう)の手を取って景色の良い高台まで見送ります。

陳宮(ちんきゅう)が処刑されると、曹操(そうそう)はこの陳宮(ちんきゅう)の最期の言葉を繰り返して、涙を拭(ぬぐ)いました。



スポンサーリンク


第2部 中原逐鹿

第19話:貂蝉


貂蝉貂蝉

この剣を、天にお返しします。

「将軍(しょうぐん)、これをご存知ですか?」

白門楼(はくもんろう)に曹操(そうそう)と2人きり。貂蝉(ちょうせん)は、呂布(りょふ)のものとなっていた七星剣(しちせいけん)を抜いて見せました。

「どうした?今宵(こよい)、その剣で儂(わし)を殺す気か?」

「この剣を、天にお返しします」

そう言った貂蝉(ちょうせん)は、七星剣(しちせいけん)で自(みずか)らの首を斬り、自害しました。


第21話:袁術

袁術(えんじゅつ)


袁術袁術

劉備(りゅうび)はまさに忠義の人だっ!

劉備(りゅうび)に敗北した袁術(えんじゅつ)は、廃廟(はいびょう)に追い詰(つ)められていました。

劉備(りゅうび)は「許都(きょと)に連行される屈辱を与えるのは忍びない」と、趙雲(ちょううん)を派遣して袁術(えんじゅつ)に自害を勧めます。

劉備(りゅうび)の書簡を読んだ袁術(えんじゅつ)は黙ってうなずくと、潔(いさぎよ)く自害しました。


第22話:吉平・董承・董貴妃

吉平(きっぺい)


吉平吉平

例え指を失おうとも、賊(ぞく)を飲むための口がある。舌があれば賊(ぞく)を罵(ののし)ることもできるわ…。

天子(てんし)の密詔(みっしょう)を受け、董承(とうしょう)と共謀して曹操(そうそう)の暗殺を試みた吉平(きっぺい)ですが、事前に秘密が漏れてしまい、暗殺は失敗に終わりました。

「指は10本のはずだぞ。何故(なにゆえ)9本しかない?」

曹操(そうそう)は、董承(とうしょう)の目前に吉平(きっぺい)を引き出して問いかけます。

「自(みずか)らの指を噛(か)み、国賊を殺すことを誓ったがためだっ!」

「ふむ、指を噛(か)んで誓ったと? 誰か、噛(か)む指がまだ残っておる。この者の指を全部切り落とせっ!」

吉平(きっぺい)は、自分を押さえ込む兵士を振り払うと、柱に頭を打ちつけて自害しました。


董承(とうしょう)


董承董承

ふんっ!

吉平(きっぺい)に続いて暗殺計画を曹操(そうそう)に密告した下僕が引き出され、董承(とうしょう)に下された天子(てんし)の密詔(みっしょう)まで示されると、董承(とうしょう)は黙って席を立ち、処刑されるために外に出ました。


董貴妃(とうきひ)


董貴妃董貴妃

私が書きました!陛下は何も…っ!

曹操(そうそう)の追求は天子(てんし)(献帝(けんてい))にも及びました。

すると董貴妃(とうきひ)は、「曹操(そうそう)暗殺の密詔(みっしょう)」は自分が書いたものだと献帝(けんてい)を庇(かば)います。

曹操(そうそう)は、

「此度(こたび)の処罰は妃(きさき)1人に留(とど)めますが、再びかようなことが起こらば、御身(おんみ)に降りかかりますぞ」

と言って、献帝(けんてい)の目の前で董貴妃(とうきひ)をくびり殺しました。


第24話:顔良・文醜

顔良(がんりょう)


顔良顔良

何奴(なにやつ)? 名を名乗れ!無名の輩(やから)は殺さぬっ!

快進撃を続ける顔良(がんりょう)を討つため、曹操(そうそう)はついに関羽(かんう)を出陣させました。

一気に駆け込んでくる関羽(かんう)を迎え撃った顔良(がんりょう)ですが、わずか1合で討ち取られてしまいました。


文醜(ぶんしゅう)


文醜文醜

顔良(がんりょう)を殺したのはお前かっ!?

顔良(がんりょう)を討たれた袁紹(えんしょう)は、今度は文醜(ぶんしゅう)を出陣させました。

曹操(そうそう)軍の猛将・張遼(ちょうりょう)、徐晃(じょこう)の2人を相手に互角に立ち回る文醜(ぶんしゅう)。2人を下がらせた関羽(かんう)は、顔良(がんりょう)同様文醜(ぶんしゅう)も一太刀で葬(ほうむ)ってしまいました。


第25話:孔秀・孟坦・卞喜・山賊

孔秀(こうしゅう)


孔秀孔秀

貴様の考えなどどうでも良い!行くぞっ!

劉備(りゅうび)が袁紹(えんしょう)の元にいることが分かった関羽(かんう)は、曹操(そうそう)の元を去りました。

東嶺関(とうれいかん)に差し掛かった関羽(かんう)は、守将の孔秀(こうしゅう)に通行を求めますが、通行手形を持っていないことを怪しんだ孔秀(こうしゅう)は通ることを許さず、関羽(かんう)に一刀のもとに斬り殺されました。


孟坦(もうたん)


孟坦孟坦

関羽(かんう)よ、お主に勝ち目はないぞっ!馬から降りて投降するのだっ!

先を急ぐ関羽(かんう)は、洛陽関(らくようかん)に差し掛かかります。

太守(たいしゅ)の孟坦(もうたん)は、まともに戦っては敵(かな)わないと関羽(かんう)を関内(かんない)に誘い込み、伏兵を配置して待ち構えますが、やはり関羽(かんう)に斬り殺されました。


卞喜(べんき)


卞喜卞喜

皆の者、かかれっ!

沂水関(きすいかん)の守将・卞喜(べんき)は関羽(かんう)を丁重に迎え、鎮国寺(ちんこくじ)で休むように勧めました。

関羽(かんう)が鎮国寺(ちんこくじ)の住職・普浄(ふじょう)と話している間に準備を整えた卞喜(べんき)は、関羽(かんう)を講堂に呼んで一斉に襲いかかりますが、返り討ちに遭(あ)って殺されました。


山賊(さんぞく)


山賊山賊

俺は天公将軍(てんこうしょうぐん)・張角(ちょうかく)だ!すぐさま馬を降りろっ!

界首(かいしゅ)の渡し場を渡った関羽(かんう)一行の行く手をふさいだ山賊は、突然現れた周倉(しゅうそう)に斬り殺されました。


第26話:蔡陽

蔡陽(さいよう)


蔡陽蔡陽

関羽(かんう)!甥(おい)の秦琪(しんき)を殺したのはお前か!?甥(おい)の仇(かたき)を討ってやるっ!!

古城(こじょう)で張飛(ちょうひ)と再会した関羽(かんう)ですが、張飛(ちょうひ)は「関羽(かんう)が曹操(そうそう)に寝返った」と思い込んでいます。

関羽(かんう)は、ちょうどそこへ関羽(かんう)を追って来た曹操(そうそう)配下の蔡陽(さいよう)を斬り、身の潔白を示しました。


第28話:田豊

田豊(でんぽう)


田豊田豊

口惜(くちお)しや、まこと無念ぞっ!

曹操(そうそう)との決戦を逸(はや)る袁紹(えんしょう)を諫(いさ)めた田豊(でんぽう)は、投獄されていました。

袁紹(えんしょう)が官渡(かんと)で大敗すると、許攸(きょゆう)の讒言(ざんげん)を真に受けた袁紹(えんしょう)は田豊(でんぽう)に自害を命じました。


第30話:許攸

許攸(きょゆう)


許攸許攸

度胸があるならやれぃっ!斬ってみろっ!そんな肝(きも)っ玉はあらぬか?

許攸(きょゆう)は烏巣(うそう)強襲の功績を鼻にかけ、あちこちで大言を吐いて曹操(そうそう)を侮辱していました。

これを苦々(にがにが)しく思っていた許褚(きょちょ)は、ついに許攸(きょゆう)の前に立ちはだかると「また暴言を吐いてみろ、頸(くび)を刎(は)ねてやるっ!」と怒鳴りつけました。

すると許攸(きょゆう)は「できるものならやってみろ!」と、自(みずか)ら首を差し出して見せます。許褚(きょちょ)は躊躇(ちゅうちょ)することなくその頸(くび)を斬り落としました。


第32話:徐庶の母

徐庶(じょしょ)の母


徐庶の母徐庶の母

そなたはなんという愚か者であろうかっ!

劉備(りゅうび)に軍師(ぐんし)として仕えた徐庶(じょしょ)の知謀を欲(ほっ)した曹操(そうそう)は、徐庶(じょしょ)に「母親を捕らえた」という偽の手紙を送って許都(きょと)に呼び寄せました。

許都(きょと)に着いた徐庶(じょしょ)は、曹操(そうそう)への挨拶もそこそこに母親の元に向かいます。

再会を喜び会うのもつかの間、徐庶(じょしょ)の母は「劉皇叔(りゅうこうしゅく)にお仕えしたと聞いて喜んでいたのに、なぜ許都(きょと)に来たのか?」と訪ねました。

そして、曹操(そうそう)の謀(はかりごと)と知りつつノコノコと許都(きょと)にやって来た息子を叱りつけ、ついには失望して自害してしまいました。


スポンサーリンク


第3部 赤壁大戦

第34話:孫策

孫策(そんさく)


孫策孫策

大喬(だいきょう)、そなたは長年連れ添(そ)い、我が妻としてよく支えてくれた。あの世でも、笑って暮らせそうだな…。

狩りの最中、孫策(そんさく)は許貢(きょこう)の食客の襲撃を受けて重傷を負ってしまいます。

孫権(そんけん)に後事を託(たく)した孫策(そんさく)は、大喬(だいきょう)を呼んで、最後にこう語りかけました。

「来世でも、きっと、またあなたの妻になります!」

大喬(だいきょう)の返事を聞いた孫策(そんさく)は、そのまま息を引き取りました。


第35話:劉表

劉表(りゅうひょう)


劉表劉表

劉備(りゅうび)どの、儂(わし)の話を忘れるな…。

「儂(わし)がそなたに荊州(けいしゅう)の地を託(たく)すのは、そなた1人のためではない。百万の民のためを思ってのこと。我が民を曹操(そうそう)の手に渡すわけにはゆかぬ…。」

自(みずか)らの死期を悟(さと)った劉表(りゅうひょう)は、劉備(りゅうび)に荊州(けいしゅう)を託(たく)そうとしますが、劉備(りゅうび)は受けようとしません。

曹操(そうそう)が侵攻してきたとの報告を受けた劉備(りゅうび)がその場を辞(じ)して間もなく、劉表(りゅうひょう)は息を引き取りました。


第36話:糜夫人

糜夫人(びふじん)


糜夫人糜夫人

子龍(しりょう)、阿斗(あと)をお願い!必ず主君にっ!

新野(しんや)を捨て劉琦(りゅうき)が守る江夏(こうか)を目指す劉備(りゅうび)ですが、新野(しんや)の民とともに進むためすぐに曹操(そうそう)軍に追いつかれてしまいました。

趙雲(ちょううん)は糜夫人(びふじん)と阿斗(あと)を守って奮戦しますが、糜夫人(びふじん)は趙雲(ちょううん)に阿斗(あと)を託(たく)すと、足手まといにならぬよう井戸に身を投げて自害してしまいました。


第39話:蔡瑁

蔡瑁(さいぼう)


蔡瑁蔡瑁

これは小人(しょうじん)の謀(はかりごと)です!どうか騙(だま)されないでください、丞相(じょうしょう)っ!

曹操(そうそう)軍を迎え撃つ周瑜(しゅうゆ)にとっての脅威は、水軍を熟知した蔡瑁(さいぼう)と張允(ちょういん)でした。ちょうどそこへ、曹操(そうそう)に仕える蒋幹(しょうかん)がやって来ます。

これ幸いと一計を案じた周瑜(しゅうゆ)は、酔いつぶれた振りをして「蔡瑁(さいぼう)と張允(ちょういん)が内通している」という偽の書簡を蒋幹(しょうかん)に見せました。

蒋幹(しょうかん)の報告を受けた曹操(そうそう)は、すぐさま蔡瑁(さいぼう)と張允(ちょういん)を処刑しましたが、「しまった…。謀(はか)られたか…」と、すぐにこれが周瑜(しゅうゆ)の計略であったことに気づいて後悔しました。


スポンサーリンク

第4部 荊州争奪

第50話:楊齢・韓玄

楊齢(ようれい)


楊齢楊齢

老将軍の出陣には及びませぬ。この私が関羽(かんう)を倒します。関羽(かんう)、その命いただこうっ!

荊州(けいしゅう)南部4郡の平定に乗り出した劉備(りゅうび)は、最後に残った長沙(ちょうさ)の攻略に関羽(かんう)を選びました。

関羽(かんう)に挑んだ楊齢(ようれい)は、応援の為の太鼓を叩く暇もなく討ち取られてしまいました。


韓玄(かんげん)


韓玄韓玄

魏延(かんげん)、何を考えておるのだ!?お前には良き待遇を与えたに、なぜ私に背(そむ)くっ?

楊齢(ようれい)を討たれた韓玄(かんげん)は、老将軍・黄忠(こうちゅう)を挑ませます。

この時関羽(かんう)は、黄忠(こうちゅう)が落馬したにも拘(かか)わらずトドメを刺しませんでした。すると次の日、再度関羽(かんう)に挑んだ黄忠(こうちゅう)は、2度空弓(からゆみ)を引き、3度目はわざと外して、昨日関羽(かんう)に命を救われた恩を返します。

これを内通と判断した韓玄(かんげん)は黄忠(こうちゅう)に斬首を言い渡しますが、これを不服に思った魏延(ぎえん)は黄忠(こうちゅう)を助けて韓玄(かんげん)を斬り、劉備(りゅうび)に投降しました。


第57話:周瑜

周瑜(しゅうゆ)


周瑜周瑜

口惜(くちお)しい…、口惜(くちお)しい…、天は周瑜(しゅうゆ)を生みながら、なぜ諸葛亮(しょかつりょう)も生んだのか…。

周瑜(しゅうゆ)が受けた毒矢の傷には、感情を高ぶらせることが厳禁でした。

ですが、孔明(こうめい)をライバル視する周瑜(しゅうゆ)は事あるごとに腹を立て、周瑜(しゅうゆ)の容態は悪化していきます。

死期を悟(さと)った周瑜(しゅうゆ)は自分の後任に魯粛(ろしゅく)を推挙すると、最期にこの言葉を残して亡くなりました。


スポンサーリンク


第5部 奸雄終命

第61話:馬騰・黄奎・苗沢

馬騰(ばとう)


馬騰馬騰

賊(ぞく)を殺せっ!賊(ぞく)を殺せっ!賊(ぞく)を殺せっ!

北方の憂(うれ)いである馬騰(ばとう)を除くため、曹操(そうそう)は「大将軍(だいしょうぐん)に任命して孫権(そんけん)を討たせる」と称して馬騰(ばとう)を許都(きょと)に招き寄せ、殺す計略を実行に移しました。

するとこれを逆手に取った馬騰(ばとう)は、これに応じた振りをして許都(きょと)を攻め、逆に曹操(そうそう)を討つ計画を立てます。

ですが、内側から城門を開ける手はずだった苗沢(びょうたく)が密告したため計画は失敗に終わり、生け捕りにされた馬騰(ばとう)は処刑されました。


黄奎(こうけい)


黄奎黄奎

白状します…。

曹操(そうそう)は、馬騰(ばとう)に内通していた黄奎(こうけい)を捕らえると、他にも内通者がいないか、苛烈な拷問を加えて問い質(ただ)しました。

内通者の名前を書くため拘束を解かれた黄奎(こうけい)は、看守の隙を見て自害します。

この時黄奎(こうけい)が挙(あ)げた名前の中に、曹操(そうそう)の息子・曹丕(そうひ)の名前がありました。


苗沢(びょうたく)


苗沢苗沢

私がおらねば馬騰(ばとう)は攻め入っておりました!お命を守った私に、これはあまりの仕打ちです…。

馬騰(ばとう)の攻撃を密告した苗沢(びょうたく)は、その褒美として主(あるじ)である黄奎(こうけい)の愛妾(あいしょう)・李春香(りしゅんこう)を求めました。

すると「主(あるじ)の妻や愛妾(あいしょう)と関係を持つこと」を最も嫌う曹操(そうそう)は、苗沢(びょうたく)を処刑してしまいました。


第64話:王累

王累(おうるい)


王累王累

蒼天よ~っ!さらば蜀(しょく)よぉ~!

張魯(ちょうろ)から蜀(しょく)を守るため、劉璋(りゅうしょう)は荊州(けいしゅう)の劉備(りゅうび)に援軍を頼みました。

ですが蜀(しょく)の臣下の中には、そのまま劉備(りゅうび)が蜀(しょく)を乗っ取るのではないかと危惧(きぐ)する者が少なくありませんでした。

劉璋(りゅうしょう)が成都(せいと)を出て劉備(りゅうび)を出迎えることを知った王累(おうるい)は、劉璋(りゅうしょう)の目の前で自害して諫(いさ)めましたが、劉璋(りゅうしょう)を止めることはできませんでした。


第65話:周善

周善(しゅうぜん)


周善周善

趙雲(ちょううん)!たとえ羽根があろうとも、逃げられるものかっ!

劉備(りゅうび)が益州(えきしゅう)で張魯(ちょうろ)と戦っている今、孫権(そんけん)にとって荊州(けいしゅう)を取る絶好の機会ですが、心配なのは劉備(りゅうび)に嫁いだ孫小妹(そんしょうめい)のことです。

孫権(そんけん)は秘かに周善(しゅうぜん)を派遣して、劉備(りゅうび)の子・阿斗(あと)を連れ、孫小妹(そんしょうめい)(孫尚香(そんしょうこう))を江東(こうとう)に取り返そうとします。

周善(しゅうぜん)は追ってきた趙雲(ちょううん)に戦いを挑(いど)もうとしますが、さらに後から追ってきた張飛(ちょうひ)に一突きで殺されました。


第66話:龐統

龐統(ほうとう)


龐統龐統

落鳳坡(らくほうは)だと?どうやら、ここは天が儂(わし)に与えた死に場所らしいなっ!

仁義を重んじる劉備(りゅうび)は、益州(えきしゅう)に入っても未(いま)だに劉璋(りゅうしょう)から益州(えきしゅう)を奪う決心がつきません。

劉備(りゅうび)の軍師(ぐんし)・龐統(ほうとう)は、劉備(りゅうび)が劉璋(りゅうしょう)を攻める正当な理由をつくるため、敢(あ)えて自(みずか)ら伏兵が待つ落鳳坡(らくほうは)に赴(おもむ)き、その命を散らしました。


第68話:魯粛

魯粛(ろしゅく)


魯粛魯粛

起こしてくれ、主君に便りを出さねば…。

関羽(かんう)との会談を終えた魯粛(ろしゅく)はついに病(やまい)が重くなり、寝たきりになってしまいました。

魯粛(ろしゅく)は熱心に看病をする呂蒙(りょもう)に後事を託(たく)すと、孫権(そんけん)に便りを出さねばと筆を取りましたが、一文字も書くことなく力尽きてしまいました。


第69話:荀彧・耿紀

荀彧(じゅんいく)


荀彧荀彧

はは..、ははははは…。

朝廷の決まりに反して魏王(ぎおう)に就任した曹操(そうそう)と荀彧(じゅんいく)の間には、その志(こころざし)の違いから、大きな溝ができてしまいました。

そんな中曹操(そうそう)は、程昱(ていいく)に命じて荀彧(じゅんいく)に果物を届けさせます。

程昱(ていいく)が帰った後、荀彧(じゅんいく)が箱を空けてみると、曹操(そうそう)が届けさせたものは何も入っていない空の箱でした。これを見た荀彧(じゅんいく)は、力なく笑って自(みずか)ら命を絶ちました。


耿紀(こうき)


耿紀耿紀

曹阿瞞(そうあまん)、たとえ死のうとも、悪鬼となって殺してやろうぞっ!

曹操(そうそう)の魏王(ぎおう)就任に刺激された漢(かん)の忠臣たちは、曹操(そうそう)の命を狙って反乱を起こします。

反乱は曹丕(そうひ)や曹彰(そうしょう)の活躍で鎮圧され、捕らえられた反乱の首謀者・耿紀(こうき)は、曹操(そうそう)を散々罵(ののし)って処刑されました。


第71話:龐徳

龐徳(ほうとく)


龐徳龐徳

私を殺さねば、必ずやまたそなたを攻めに参るっ!

劉備(りゅうび)が漢中(かんちゅう)を攻め取ったことに触発された関羽(かんう)は、独断で曹仁(そうじん)が守る樊城(はんじょう)に侵攻を開始します。

これに曹操(そうそう)は、援軍として于禁(うきん)と龐徳(ほうとく)を派遣しますが、関羽(かんう)の水攻めに敗れ、捕らえられた于禁(うきん)は降伏しました。

ですが龐徳(ほうとく)は、元の主君の馬超(ばちょう)と兄の龐柔(ほうじゅう)が劉備(りゅうび)に仕えているにも拘(かか)わらず、

「主君も兄も、凡庸(ぼんよう)なだけだっ!大丈夫たるもの、首を叩き斬られても大声で笑っているものぞっ!私を殺さねば、必ずやまたそなたを攻めに参るっ!」

と降伏することを拒(こば)みます。

関羽(かんう)はそんな龐徳(ほうとく)に敬意を払い、自分の青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)で頸(くび)を刎(は)ねさせました。


第72話:関羽

関羽(かんう)


関羽関羽

・・・。

孫権(そんけん)の裏切りにより荊州(けいしゅう)を奪われた関羽(かんう)は、ついに呂蒙(りょもう)に包囲され、追い詰(つ)められてしまいます。

関平(かんぺい)、周倉(しゅうそう)をはじめ、最後の一兵が討(う)たれるまでじっと腰掛けていた関羽(かんう)は、白くなったヒゲをゆっくり撫(な)でて立ち上がり、首に剣を当てて自害しました。


第73話:華陀・曹操

華陀(かだ)


華佗華佗

大王(だいおう)、私は治療に来たのです。どうか誤解なきよう…。

頭痛が酷(ひど)くなった曹操(そうそう)のために呼び出された神医・華陀(かだ)は、

「病根は頭の中にあります。飲み薬だけでは、もうどうにもなりませぬ」

と、麻肺湯(まはいとう)を飲ませて鋭い刀で頭を切り開き、病根を取り除くしか方法がないことを告げました。

これを聞いた曹操(そうそう)は、関羽(かんう)と親しかった華陀(かだ)が自分を殺そうとしているのだと勘違いし、華陀(かだ)を処刑してしまいました。


曹操(そうそう)


曹操曹操

見誤(みあやま)られることなぞ、露ほども恐れぬ…。

自(みずか)らの死期を悟(さと)った曹操(そうそう)は、曹丕(そうひ)を後継者に指名すると「司馬懿(しばい)を重用せよ、そして同時に、司馬懿(しばい)に警戒を怠(おこた)るな」と遺言します。

曹操(そうそう)は最期に重臣を集めて言いました。

「儂(わし)は今まで多くの人々を殺(あや)めた。故にそなたたちは、彰徳府講武城(しょうとくふこうぶじょう)外に、72ヶ所の偽の墓を造れ。真(まこと)の墓を知られ、暴(あば)かれぬように。加えて、寡婦(かふ)たちのうち、去りたきは去れ。他に嫁(とつ)ぎたきはそれを認める。

死など恐れぬ。死は涼しい夏の夜のごとく、誰もが心地よく眠れる。世間はこの曹操(そうそう)を見誤(みあやま)っていた。今もまだ見誤(みあやま)っている。この先もまた見誤(みあやま)るやも…。なれど儂(わし)はかくあり続ける。見誤(みあやま)られることなぞ、露ほども恐れぬ…」

曹操(そうそう)は、杯(さかずき)の水で濡らした指を弾(はじ)くと、そのまま息を引き取りました。



スポンサーリンク


第6部 天下三分

第75話:祖弼

祖弼(そひつ)


祖弼祖弼

後世に悪名を残し万人のそしりを受ける。それがお前たちの末路なのだっ!

「あの者らに渡せ…。」

華歆(かきん)に禅譲(ぜんじょう)(天子(てんし)の位を譲(ゆず)ること)の上奏を受けた献帝(けんてい)は、玉璽(ぎょくじ)を管理する符宝郎(ふほうろう)を呼んで言いました。

すると符宝郎(ふほうろう)の祖弼(そひつ)は、

「いいえっ!皇帝の玉璽(ぎょくじ)は天子(てんし)のものです。賊(ぞく)には渡しませぬ。たとえ首を刎(は)ねられても、承伏できませぬっ!」

と言い、

「祖弼(そひつ)っ!そなた死にたいのかっ!?」

と恫喝(どうかつ)する曹洪(そうこう)を尻目に、百官に向かって言い放ちました。

「春秋(しゅんじゅう)の史官(しかん)・董狐(とうこ)公は義を貫(つらぬ)かれたっ!私はそれに倣(なら)いたい。お前たち逆賊が朝廷を簒奪(さんだつ)したとて、歴史の真実は奪えぬっ!後世に悪名を残し万人のそしりを受ける。それがお前たちの末路なのだっ!」

祖弼(そひつ)は曹洪(そうこう)に斬られましたが、

「立派だ…。一介(いっかい)の符宝郎(ふほうろう)に過ぎぬが、そちら賊臣よりはるかに勝るっ!!」

と、献帝(けんてい)は祖弼(そひつ)を褒め称(たた)えました。


第76話:献帝・曹皇后

献帝(けんてい)


献帝献帝

皇后(こうごう)よ、来世があるなら、決して皇帝の家には嫁ぐでないぞ。

献帝(けんてい)は曹丕(そうひ)に禅譲(ぜんじょう)(天子(てんし)の位を譲(ゆず)ること)し、山陽公(さんようこう)に封ぜられます。

洛陽(らくよう)を出るため曹節(そうせつ)(曹皇后(そうこうごう))ともに船に乗った劉協(りゅうきょう)(献帝(けんてい))は、

「ご先祖の山河を賊(ぞく)の手に渡してしまった…。私は漢(かん)の大地に眠らず、魚の餌(えさ)となるべきなのだ」

と、自(みずか)ら船底に穴を空けさせていました。

劉協(りゅうきょう)は、ともに死ぬことを選んだ曹節(そうせつ)とともに、河に沈んでいきました。


曹皇后(そうこうごう)


曹皇后曹皇后

陛下も来世があるなら、二度と皇帝の家には生まれないでください。

曹丕(そうひ)に禅譲(ぜんじょう)(天子(てんし)の位を譲(ゆず)ること)し、山陽公(さんようこう)となった劉協(りゅうきょう)(献帝(けんてい))は、自(みずか)ら船底に穴を空けさせて、自害するつもりでした。

曹節(そうせつ)(曹皇后(そうこうごう))は「皇后(こうごう)よ、そなたはもう行け。私を1人にしてくれ」と言う劉協(りゅうきょう)に、

「生まれて初めて陛下は英雄になられたのです。私はどこへも行きません。お供します。陛下のお側(そば)を離れません」

と言って、劉協(りゅうきょう)と運命を共にしました。


第77話:張飛

張飛(ちょうひ)


張飛張飛

ZZZ…。

天子(てんし)に即位した劉備(りゅうび)は、ついに関羽(かんう)の仇討(あだう)ちのため呉(ご)に出兵することを決定します。

呉(ご)への出兵に際し、張飛(ちょうひ)は5日以内に3万の白旗と白衣を揃(そろ)えるように命じていましたが、命じられた范彊(はんきょう)と張達(ちょうたつ)は揃(そろ)えることができませんでした。

この罪により鞭打ち200回の罰を受けた范彊(はんきょう)と張達(ちょうたつ)は「次は殺されてしまう」と、張飛(ちょうひ)の寝込みを襲って呉(ご)に逃亡してしまいました。


第80話:程普・黄忠

程普(ていふ)


程普程普

早く行け…。

蜀(しょく)の老将・黄忠(こうちゅう)は、自(みずか)らの身を挺(てい)して伏兵を置いた富池口(ふちこう)に呉(ご)軍を誘い込みます。

危機に陥(おちい)った韓当(かんとう)・周泰(しゅうたい)らを救いに来た程普(ていふ)は、伏兵の矢に当たり命を落としました。


黄忠(こうちゅう)


黄忠黄忠

そなたは面白くなかろう、どうだ参ったかと!

呉(ご)軍を富池口(ふちこう)に誘い込む際、黄忠(こうちゅう)は身体に無数の矢を受けてしまいます。

見舞いに来た劉備(りゅうび)に黄忠(こうちゅう)は、自分の生涯で負けたのは2度だけ。長沙(ちょうさ)で関羽(かんう)に負けたことが悔しくてならないと言いました。

「漢升(かんしょう)よ、雲長(うんちょう)同様そなたも若ければ、雲長(うんちょう)は勝てなかったであろう」

この劉備(りゅうび)の言葉を聞いた黄忠(こうちゅう)は、

「これまた嬉しいことを…。2度目の負けが此度(こたび)の敗戦。私は負けを喫(きっ)しましたが、陛下は勝利なされた!負けても悔いはない。あの世に言って、雲長(うんちょう)に会ったらかように言ってやりましょう。陛下が五虎大将軍(ごこだいしょうぐん)に私を任じてくださったのだと…。そなたは面白くなかろう、どうだ参ったかとっ!」

と言って笑うと、満足げに息を引き取りました。


第81話:傳駿

傳駿(ふしゅん)


傳駿傳駿

陸遜(りくそん)、丁重に迎えぬかっ!ハハハハハ…!

孫権(そんけん)の妻の弟・傳駿(ふしゅん)は軍令を破り、4つの陣営を失ってしまいました。

「命(めい)を下す。傳駿(ふしゅん)を死罪に処す」

陸遜(りくそん)が傳駿(ふしゅん)に死罪を申し渡したその時、ちょうど孫権(そんけん)が軍の慰労(いろう)に来たことが伝えられます。

主君の親族を斬ることなどできまいと高をくくって悪態をつき続ける傳駿(ふしゅん)を、陸遜(りくそん)は構わず処刑しました。


第83話:劉備

劉備(りゅうび)


劉備劉備

未(いま)だに覚えておらぬとは…。

陸遜(りくそん)の火計に敗れ、白帝城(はくていじょう)に入った劉備(りゅうび)は重い病(やまい)に倒れました。

自(みずか)らの死期を悟(さと)った劉備(りゅうび)は、劉禅(りゅうぜん)と孔明(こうめい)を呼んで後事を託(たく)すと、孔明(こうめい)に他の臣下を呼びに行かせます。

2人きりになった劉備(りゅうび)は、劉禅(りゅうぜん)に『高祖(こうそ)』本紀(ほんぎ)を暗唱させますが、劉禅(りゅうぜん)は未(いま)だに覚えていませんでした。

罰を与えようと振り上げた手で力なく劉禅(りゅうぜん)の頬(ほお)を撫(な)でた劉備(りゅうび)は、そのまま息を引き取りました。


スポンサーリンク

第7部 危急存亡

第84話:曹丕

曹丕(そうひ)


曹丕曹丕

疲れた…。下がって良いぞ。

持病の肺病が悪化した曹丕(そうひ)は、司馬懿(しばい)を呼びます。

曹操(そうそう)の遺言通り司馬懿(しばい)を警戒して軍権を渡さなかった曹丕(そうひ)ですが、孔明(こうめい)と渡り合えるのは司馬懿(しばい)しかいないと司馬懿(しばい)を驃騎大将軍(ひょうきだいしょうぐん)に任命し、息子・曹叡(そうえい)の補佐を頼むと、40歳の若さで亡くなりました。


第85話:王朗

王朗(おうろう)


王朗王朗

おのれ…、貴様…っ!

曹叡(そうえい)が魏(ぎ)の天子(てんし)に即位すると、曹氏(そうし)一族の曹真(そうしん)・曹休(そうきゅう)は、司馬懿(しばい)を陽陵大都督(ようりょうだいととく)に転任させて洛陽(らくよう)から追い出してしまいます。

孔明(こうめい)の北伐を迎え撃った曹真(そうしん)の軍師(ぐんし)・王朗(おうろう)は、戦いの前に孔明(こうめい)に舌戦を挑みますが、散々に言い負かされて、血を噴(ふ)いて憤死しました。


第87話:馬謖

馬謖(ばしょく)


馬謖馬謖

丞相(じょうしょう)っ!お別れにございますっ!

曹真(そうしん)が敗れると、曹叡(そうえい)はついに司馬懿(しばい)を召し出します。

すると孔明(こうめい)は、司馬懿(しばい)が狙ってくるのは蜀(しょく)軍の喉元(のどもと)に当たる要衝・街亭(がいてい)だと読んで、馬謖(ばしょく)と王平(おうへい)を派遣しました。ですが馬謖(ばしょく)は、浅知恵から孔明(こうめい)の命令を無視し、山頂に布陣して大敗北を喫(きっ)してしまいます。

孔明(こうめい)は軍規を引き締めるため、自分の後継者にと大事に育てて来た馬謖(ばしょく)に、涙を流しながら処刑を命じました。


第88話:趙雲・郝昭

趙雲(ちょううん)


趙雲趙雲

北伐!北伐!北伐…!

2度目の北伐を前に、五虎大将軍(ごこだいしょうぐん)の最後の1人である趙雲(ちょううん)が亡くなってしまいます。

この報告を聞いた孔明(こうめい)は筆を落とし、その場に倒れ込んで号泣しました。


郝昭(かくしょう)


郝昭郝昭

司馬(しば)どのっ!申し訳ありませぬ!

司馬懿(しばい)が推挙して陳倉城(ちんそうじょう)の守りに就(つ)いた郝昭(かくしょう)は、城を固く守り、蜀(しょく)軍の侵攻を許しませんでした。

ですが、孔明(こうめい)の計略にかかった曹真(そうしん)が陳倉城(ちんそうじょう)の兵の半数を奪ったため、陳倉城(ちんそうじょう)は敵の侵入を許してしまいます。

もう城を守りきれないと悟(さと)った郝昭(かくしょう)は自害して果てました。


第89話:張郃

張郃(ちょうこう)


張郃張郃

なんだここは?気味が悪いな…。

孔明(こうめい)に敗れた曹真(そうしん)は、罪を逃れるため仮病を使って大都督(だいととく)を辞任します。

再び軍権を握った司馬懿(しばい)は、孔明(こうめい)が武都(ぶと)に移動しているという情報を得ました。すると司馬懿(しばい)は、これは自分をおびき出すための罠で、武都(ぶと)に向かう道には伏兵がいると読み、張郃(ちょうこう)に、孔明(こうめい)ではなく蜀(しょく)の陣営を襲わせます。

ですがこれこそが孔明(こうめい)の狙いでした。孔明(こうめい)は伏兵の待つ剣閣(けんかく)に張郃(ちょうこう)を引き入れると、降伏を拒(こば)んだ張郃(ちょうこう)を射殺してしまいました。


第90話:曹真

曹真(そうしん)


曹真曹真

援軍だと!?誰だ…?。

司馬懿(しばい)が敗れたことを知った曹真(そうしん)は仮病をやめ、元気満々大都督(だいととく)に返り咲きます。

すると孔明(こうめい)は病(やまい)を理由に撤退を始め、曹真(そうしん)は嬉々として奪い返した陳倉城(ちんそうじょう)に入りました。

ですがこれは孔明(こうめい)の計略。低地にある陳倉城(ちんそうじょう)は長雨で水浸(みずびた)しとなり、武器や防具、兵糧などが使い物にならなくなってしまいます。

頃合いを見計らって攻撃を仕掛けてきた魏延(ぎえん)らに敗れた曹真(そうしん)は、蜀(しょく)軍の鎧(よろい)を着て逃走しました。

そこに現れた司馬懿(しばい)は、

「おやおや、賊兵(ぞくへい)かと思えば大都督(だいととく)でありましたか? 知っておれば、もっと急ぎましたのに…」

と曹真(そうしん)の首根っこをポンと叩きます。

すると曹真(そうしん)は、憤(いきどお)りから血を吐いて亡くなってしまいました。


第93話:兵糧官

兵糧官(ひょうろうかん)


兵糧官兵糧官

将軍(しょうぐん)、嘘は申しておりません!先程まで蜀(しょく)軍の旗があちらこちらに!大都督(だいととく)っ!

孔明(こうめい)は、自(みずか)ら考案した「木牛流馬」を敢(あ)えて魏(ぎ)軍に奪わせます。司馬懿(しばい)は「これは便利だ」と同じものをつくらせ、魏(ぎ)軍の兵糧を運ばせましたが、「木牛流馬」に仕込まれたカラクリを使って魏(ぎ)軍の兵糧が奪われてしまいました。

「言い訳は良い!斬れっ!」

司馬懿(しばい)はこれが孔明(こうめい)の計略であり、兵糧官(ひょうろうかん)が嘘をついていないことを知りながら、兵糧官(ひょうろうかん)を斬りました。

曹操(そうそう)に斬られた兵糧官(ひょうろうかん)といい、魏(ぎ)軍の兵糧官(ひょうろうかん)は無実の罪で斬られることが多いですね!


第94話:諸葛亮・魏延

諸葛亮(しょかつりょう)


諸葛亮諸葛亮

もって陛下に背(そむ)くことなし…

上方谷(じょうほうこく)で司馬懿(しばい)を討ち漏(も)らした孔明(こうめい)は病(やまい)が重くなり、起き上がるのも難しくなってしまいます。

死期を悟(さと)った孔明(こうめい)は、自(みずか)ら著(あらわ)した兵法24篇を姜維(きょうい)に授(さず)け、楊儀(ようぎ)と姜維(きょうい)に後事を託(たく)しました。

孔明(こうめい)は最期に、

「生死は定まりし定めなれど、定数(じょうすう)は逃れ難(がた)く、死のまさに至らんとするや、願わくは愚忠(ぐちゅう)を尽くさん。

臣亮(りょう)、生来愚拙(ぐせつ)にして艱難(かんなん)の時に遭(あ)い、軍権を掌握し国の重任を担(にな)う。軍を起こし北伐するも未(いま)だ功ならず。いつしか病(やまい)膏肓(こうこう)に入り、命旦夕(たんせき)に迫る。終生陛下に仕うべからず、遺憾(いかん)極まりなし。

陛下に願わくは、心を清め己(おのれ)を律し、民を愛されんことを。先帝に孝道を尽くし、天下に仁恩を布(し)かんことを。隠者を抜擢し、賢良を登用し、奸邪(かんじゃ)を退(しりぞ)け、風俗を厚くされんことを…。

成都(せいと)にある臣が宅には桑が800株、田畑が15頃(けい)あり、我が一族、衣食に余りありて不自由なし。臣、外にある折(おり)には、身辺に要(い)り様なものすべて官に仰(あお)ぎ、私財をつくらず。臣の死後、我が一族は内に余分な絹を持たず、外に余分な財富めず、もって陛下に背(そむ)くことなし…」

と劉禅(りゅうぜん)に遺言して亡くなりました。


魏延(ぎえん)


魏延魏延

馬岱(ばたい)、そいつを捕らえろっ!

孔明(こうめい)が亡くなると姜維(きょうい)は、「漢中(かんちゅう)に撤退し、楊儀(ようぎ)に兵符を委(ゆだ)ねる」という孔明(こうめい)の遺言を伝えました。

「待てっ!」

そこへやって来た魏延(ぎえん)は、楊儀(ようぎ)から兵符を取り上げて北伐の継続を宣言します。

「丞相(じょうしょう)はそなたの謀叛(むほん)を予測されていたっ!されど、よもやかくも早く誠(まこと)になるとはっ!」

姜維(きょうい)に非難された魏延(ぎえん)は笑って言いました。

「ならばどうなのだ? 丞相(じょうしょう)はもうこの世にはおられぬ。ぁあ? 今や恐れるものは何もないのだ。誰か私に逆らえるのか!? 馬岱(ばたい)、そいつを捕らえろっ!」


「丞相(じょうしょう)のご遺志により、魏延(ぎえん)を斬るっ!」

馬岱(ばたい)は、生前孔明(こうめい)に言い含められた通りに魏延(ぎえん)の喉笛(のどぶえ)を一閃し、魏延(ぎえん)は絶命しました。


第95話:曹叡・司馬懿

曹叡(そうえい)


曹叡曹叡

朕(ちん)亡き後(のち)は、そなたがその者を使うが良い。

病床の曹叡(そうえい)は司馬懿(しばい)の野心を見抜くため、大権を与えようと鎌(かま)をかけましたが、司馬懿(しばい)は辞退しました。

司馬懿(しばい)に天寿を全(まっと)うさせることにした曹叡(そうえい)は、

「先帝(曹丕(そうひ))の御世(みよ)に、間近で司馬懿(しばい)の一挙手一投足を観察させるため、ある人物が送り込まれた。その者は、十数年に渡り、朝廷に代わって司馬懿(しばい)のすべてを見聞きしてきた。朕(ちん)なき後は、そなたがその者を使うがよい…」

と曹爽(そうそう)に言い残し、この世を去りました。


司馬懿(しばい)


司馬懿司馬懿

さあ、もう一度…。

頭髪やヒゲは真っ白に変わり、すっかり耳も遠くなった司馬懿(しばい)は、孫の司馬炎(しばえん)の暗唱(あんしょう)を聞く相手をしていました。

「さあ、もう一度…」

司馬炎(しばえん)を横に座らせてその肩を抱いた司馬懿(しばい)は、眠るように静かに息を引き取りました。


関連記事

画像引用元

中国ドラマ『三国志 Three Kingdoms』

三国志 Three Kingdoms | チャンネル銀河