大人気中国ドラマ『三国志 Three Kingdoms』の「名言集」の第23弾です。
今回は第93話〜第95話。「第5次北伐から最終回まで」の内容からピックアップしています。
人気投票も実施していますので、お気に入りの名言には是非「いいね!」をしてくださいねっ!
1つの名言につき1度まで、1人で複数の名言に「いいね!」することができます。また、設置している「いいね!」ボタンは人気投票として押された数をカウントするだけのものです。
スポンサーリンク
目次
第7部 危急存亡(第93話〜第95話より)
第93話「上方谷の火、消える」
名言No.385
わざと木牛流馬を与え、兵糧を運ばせ、後にそれを奪う気だったのだ…。
蜀軍に30万石の兵糧を奪われた司馬懿が司馬昭に言った言葉。
孔明は、王平に魏軍の恰好をさせ、輜重隊に接触して魏軍の「木牛流馬」を調べさせました。
王平が去った後、輜重隊が進もうとすると「木牛流馬」の車輪が動きません。
そこへ蜀軍が襲いかかると、魏軍は兵糧を置いたまま逃げ去りました。
名言No.386
司馬懿の旗あれば、本人はそこにはおらぬのだ。
孔明は本営に弱兵を置き、上方谷に魏延・王平の精鋭を配置していました。
このことから司馬懿は、「孔明は上方谷にすべての兵糧を集めている」と読み、「10万の兵で本陣を攻めれば必ず魏延・王平に救援を頼み、上方谷は空となる」と、10万の兵で本陣を攻めさせる一方で、自ら上方谷を攻めることにします。
本陣に攻めてきた魏軍の中に司馬懿の旗があると聞かされた孔明ですが、司馬懿は上方谷に向かっているはずと、孔明には分かっていました。
名言No.387
今日があの者の最期だ。見送らずにはおられぬ。
魏延の救援により、敵軍は崩れはじめました。
「廖化の陣営に行き伝えよ。兵馬を率いて上方谷に向かい、王平と呼応し、司馬懿が仮に侵入したら、谷口を封鎖せよと」
孔明はそう姜維に命令すると、わずかな衛兵を連れて自分も上方谷の山頂へ行くと言いました。
「丞相、山頂までの道は遠く、戦が終わったばかり。ご病身でもあり、安静になさるべきと…」
そう言った楊儀に孔明は「司馬懿とは戦を重ねてきた。今日があの者の最期だ。見送らずにはおられぬ」と言い、上方谷に向かいました。
名言No.388
まずいっ!油が染みておるっ!
上方谷に蓄えられていた米を手に取った司馬懿が言った言葉。
蜀軍本営での戦いが膠着状態に入り、魏延もすぐには戻って来られないとみた司馬懿は、ついに上方谷に突入しました。
残された兵糧を手に取り、鼻をヒクつかせた司馬懿は、米を口に含んで油が染み込ませてあることに気づきます。
「いかんっ!撤退っ!!」
司馬懿が叫んだその瞬間、上方谷は炎に包まれ、四方八方から火矢が降り注がれました。
名言No.389
我が君、大漢が復興されますぞっ!
上方谷で炎に包まれた司馬懿を見て孔明が言った言葉。
「谷口は封鎖した。司馬懿は炎の中でただ死を待つのみ。天もあの者を救えぬはず…」
そう言うと孔明は跪き、
「我が君、雍涼が平定されますぞっ!中原が平定されますぞっ!大漢が復興されますぞっ!!」
と、天に向かって叫びました。
名言No.390
風蕭蕭として易水寒し、壮士一たび去りて復た還らず。
「もう逃げられまい。いかほどの油をまき、いかほどの墨を用い、時をかければ我が軍すべてを焼き尽くせるか、あの者は分かっておるのだっ!」
観念した司馬懿は、兵たちに蜀に投降するように言いました。
ですが兵たちは口々に「降りませぬっ!」「死を選びますっ!」と言い、投降しようとする者は1人もいません。
「風蕭蕭として易水寒し、壮士一たび去りて復た還らず」
(風はもの寂しく、易水の水は冷たい。私がここを去ったならば、二度と帰ることはないだろう)
この詩は、秦王暗殺の前に、荊軻が易水のほとりで詠んだ詩です。
司馬昭が口にしたこの詩は、やがて大合唱となって上方谷に響き渡りました。
第94話「星落ち、五丈原に逝く」
名言No.391
天は私を助けず、曹を助けたっ!
突然の大雨に、孔明が天に向かって叫んだ言葉。
「酒に向かえばまさに歌うべし。人生いくばくぞ… 。間もなく司馬懿が参りますゆえ、お会いしましょう…」
司馬懿が曹操の「短歌行」の一節を口にして、首に剣を当てたその時、雨の雫が落ちたかと思うと、その雨はすぐに土砂降りに変わりました。
「祁山はここ9ヶ月、まるで雨が降らなかったと申すのに、今日に限って何故かような土砂降りになるのだっ!私は見放されたっ!」
そう叫ぶと孔明は、血を吐いてその場に倒れ込みました。
名言No.392
名言No.393
蜀が魏を滅ぼすか、あるいは魏に滅ぼされるか、これよりほか、第三の道などないのだ…。
死期を悟った孔明が、自ら著した兵法24篇を授け、姜維に言った言葉。
「覚えておけ、漢と賊とは両立せず。王業は偏安せず。蜀が魏を滅ぼすか、あるいは魏に滅ぼされるか、これよりほか、第三の道などないのだ…」
孔明は姜維にそう言い残し、楊儀には、
「これより本営を五丈原へと移すのだ。かの地なら進むことも退くこともできる。私に不測の事態あらば、軍を統べる兵符はそなたが握って欲しい」
と言い残しました。
名言No.394
今や恐れるものは何もないのだ。誰か私に逆らえるのか!?
孔明が亡くなると、姜維は孔明の遺言の通り兵符を楊儀に渡しました。
「待てっ!」
そこにやって来た魏延は楊儀から兵符を奪い、「今日からは私が全軍を指揮する!」と、将軍たちに指示を出して北伐の継続を宣言します。
「丞相は、そなたの謀叛を予測されていたっ!されど、よもやかくも早く誠になるとはっ!」
姜維に非難された魏延は笑って言いました。
「ならばどうなのだ? 丞相はもうこの世にはおられぬ。ぁあ? 今や恐れるものは何もないのだ。誰か私に逆らえるのか!? 馬岱、そいつを捕らえろっ!」
「丞相のご遺志により、魏延を斬るっ!」
魏延の言葉に応じた馬岱の剣は魏延の喉笛を一閃し、魏延は絶命しました。
これは、あらかじめ魏延の謀叛を予測していた孔明が、馬岱に授けていた策でした。
名言No.395
そうだな、司馬懿はいつから、かくも優柔不断になったのであろうか…。
「諸葛亮が生きておれば、戦わぬおつもりですかっ!?」と郭淮に問われた司馬懿が言った言葉。
孔明が亡くなり蜀軍が撤退したことは、魏軍にも伝わりました。
司馬昭らの強い進言により、蜀軍の追撃を開始した司馬懿は、途中、孔明の葬儀を行ったであろう痕跡を見つけます。
「追うな。奴は死んだと見せかけ、我が軍をおびき出し待ち伏せする気だ…」
なおも孔明の計略を警戒する司馬懿に、郭淮が言いました。
「諸葛亮が生きておれば、戦わぬおつもりですかっ!?」
これを聞いた司馬懿は、
「そうだな、司馬懿はいつから、かくも優柔不断になったのであろうか…」
と考え直し、追撃の再開を命じました。
名言No.396
なんたる恥辱っ!これは大変な恥辱ではないかっ!
陳倉道で蜀軍の伏兵に遭った司馬懿は、その仕掛けてくるタイミングが早すぎることから、やはり「孔明は死んだ」と確信しました。
ですが、崖の上に姿を現した孔明の姿を見た司馬懿は、「諸葛亮だっ!生きておった!直ちに退くぞ、撤退だっ!」と、すぐさま撤退を命じます。
その後、やはり孔明は本当に亡くなっており、陳倉道で見た孔明はただの木像だったことを知った司馬懿は、寝台の上でのたうち回って悔しがりました。
これがいわゆる「死せる孔明、生ける仲達を走らす」です。
名言No.397
孔明よ、何故死んだのだ。そなたがこの世を去っては、寂しいではないか。
司馬懿は陳倉道から孔明の木像を持ち帰らせました。
薄暗い部屋にたった1人、木像を前にした司馬懿は、
「孔明よ、何故死んだのだ。そなたがこの世を去っては、寂しいではないか。んん?我らは百年に1度まみえるかの希有な天敵。されど同時に、千載一遇の知音であった…」
と、目を潤ませながら木像に語りかけます。
するとそこへ「司馬懿は軍権を大将軍・夏侯覇に渡し、朝廷に戻るように」との勅命が下りました。
第95話「司馬氏、天下を統一す」
名言No.398
あれから早45年経ったか。人生は夢のごとし…。
朝廷に戻る途中、前の大将軍・何進の祠堂に立ち寄った司馬懿が言った言葉。
「父上、三国が鼎立するに至った事の起こりを探ってゆけば、何進にたどり着きます。十常侍の排除を謀り、董卓を都に引き入れ天下大乱を招きました」
祠堂の石碑を見た司馬昭がしみじみと言うと、司馬懿はこれを否定して言いました。
「大元は大漢の衰退、皇権の失墜にある」
また司馬懿は、静姝が何進の子孫だったことを思い出し、「近いうちに人を遣わし、祠堂を修繕せよ。静姝に代わって孝を尽くせ」と命じました。
名言No.399
卑しいとは思わぬ。我が妻だ。
その齢で兵を束ねさせるのは忍びないと、曹叡は司馬懿を太傅に任命しました。
久し振りに屋敷に帰った司馬懿は、静姝の横に座って言いました。
「何年経ってもそなたといると夢心地だ。これからもずっとそなたのそばにいたいが、私はすっかり歳を取ってしまった…。」
「私のような卑しき者をお気にかけずとも…」
そう言った静姝の手を取った司馬懿は、「卑しいとは思わぬ。我が妻だ」と言って、静姝を嫁に迎えました。
名言No.400
諸葛亮はこの世を去ったが、司馬懿はまだ生きておるのだ…。
病床の曹叡が曹爽に言った言葉。
司馬懿を警戒する曹叡は、司馬懿の真意を探るため「曹爽とともに政務を行い、太子を補佐せよ」と後事を託します。
司馬懿がこの大権を受ければ、帝位への野心がある証として始末する予定でした。
ですが司馬懿は「大司馬・曹爽と、大将軍・夏侯覇が相持ちて政務を執るがよろしいでしょう」とこれを辞退します。これでは司馬懿を罪に問うことはできません。
司馬懿に天寿を全うさせることにした曹叡は、
「先帝(曹丕)の御世に、間近で司馬懿の一挙手一投足を観察させるため、ある人物が送り込まれた。その者は、十数年に渡り、朝廷に代わって司馬懿のすべてを見聞きしてきた。朕なき後は、そなたがその者を使うがよい…」
と曹爽に言い残し、この世を去りました。
名言No.401
私、お子を宿したのかも…。
庭の手入れを手伝っていた静姝が、司馬懿に言った言葉。
司馬懿は静姝を抱きかかえて喜びましたが、その後静姝は難産で亡くなってしまいました。
お産に立ち会っていた司馬懿は、悲痛のあまり中風(脳卒中)を患って倒れてしまいます。
名言No.402
十数年来の病だっ!
司馬懿が倒れたことを聞いた曹爽は、内侍に見舞いに行かせ、司馬懿の様子を探らせました。
安心した曹爽は、翌日の清明節(先祖祭)に天子(曹芳)と八百石以上の百官を引き連れて、高平陵に参拝に行きます。
ちょうどその頃、司馬懿の屋敷には司馬懿に忠誠を誓う将軍たちが集められていました。
「父上、ご危篤だとばかり…」
元気に座っている司馬懿を見た司馬師は驚きの声を上げます。
「十数年来の病だっ!」と司馬師を一喝した司馬懿は、そのまま兵を率いて皇宮に行き、郭太后(先帝・曹叡の妻)に迫って曹爽討伐の詔を出させました。
名言No.403
剣を抜いたことは1度しかないが、剣を磨くことは十数年来怠らなかった…。
天子(曹芳)と曹爽の前で、郭太后(曹叡の妻)の詔が読み上げられました。
司馬懿は馬車の中で片方の靴を脱ぐと、跪かされた曹爽を裸足で踏みつけます。
「司馬懿、そなたの勝ちだ。我ら曹氏の君臣が4代かけて手にした領土を、わずか1日で奪った!」
司馬懿は言いました。
「剣を抜いたことは1度しかないが、剣を磨くことは十数年来怠らなかった…。それを教えてくれたのは、そなたの先祖の曹操だっ!」
この時司馬懿の頭の中には、かつて曹操に「足の裏は、なにゆえ顔や手よりも色が白いのか申してみよ?」と問われた光景が思い出されていました。
関連記事
名言No.404
静姝は、私の命を救ってくれたのだ。
司馬懿が静姝の墓参りに来ると、そこにはすでに、曹丕・曹叡・曹芳に側近として仕えた内侍が来ていました。
内侍は静姝の墓の前で「静姝は曹丕が司馬懿に送り込んだスパイであること」を打ち明けます。
「正体は見破っていたが、私は静姝が愛おしかった…」
「正体を知りながら愛おしんでいたとは知る由もない。私の命を奪うが良い」
そう言った内侍に、司馬懿は言いました。
「何故そなたの命を奪わねばならぬ?静姝は、私の命を救ってくれたのだ…」
つまり司馬懿は、静姝の前で二心がない姿を見せることで、曹氏一族を油断させることができたのだと言ったのです。
名言No.405
そなたがこの世で何より愛着を抱いているものは、それは功名と大業に違いない。
「そなたがこの世で何より愛着を抱いているものは、それは功名と大業に違いない。静姝など所詮、使い捨ての道具に過ぎぬ。もはや用済みとなった時、そなたが殺したのであろう?」
そう問われた司馬懿は、「やはりそなたには見る目がある。その通りだ」と言って、産婆を丸め込み、血を止める薬と偽って失血を促す薬を飲ませ、静姝を死なせたことを告白します。
「愛していたなど口先だけ!情けのかけら一つない非道な仕打ちではないかっ!」
そう罵倒する内侍に、
「さっきの言葉は何だ? 私がこの世で何よりも愛着を抱いているのは、功名と大業だと申したに…」
と、うつむいたまま笑って見せた司馬懿ですが、その目からは一筋の涙が流れ落ちていました。
司馬懿が静姝と結婚したのは、愛おしい静姝のため、せめて最後に幸せな時間を与えようとした、司馬懿のやさしさだったのかもしれません。
名言No.406
中庭に楡の木ありて、その上に蝉あり。蝉は羽を広げて鳴き、清露を飲まんと欲す。蟷螂後ろにあるを知らず、その首を曲げる。
司馬炎が暗唱していた『説苑』巻九正諫の一節。
頭髪やヒゲは真っ白に変わり、すっかり耳も遠くなった司馬懿は、孫の司馬炎の暗唱を聞く相手をしていました。
そして司馬懿は、司馬炎を腕に抱いたまま、眠るように静かに息を引き取ります。
この後、魏の朝政を支配していた司馬一族は、蜀を滅ぼすと、司馬炎が禅譲を受けて晋を建国。さらに呉を滅ぼして三国統一を果たしました。
「中庭に楡の木ありて、その上に蝉あり。蝉は羽を広げて鳴き、清露を飲まんと欲す。蟷螂後ろにあるを知らず、その首を曲げる」
この一節は、魏を簒奪しようとする司馬氏だけでなく、司馬氏が建国した晋も短命に終わってしまったことを暗示する、心憎い演出となっています。
またこの一節は、第82話で孔明が陸遜に警告した時にも用いられました。
関連記事
三国志 Three Kingdoms 名言集【目次】
- 【スリキン】三国志 Three Kingdoms 名言集【目次】
- 【スリキン】三国志 Three Kingdoms「英雄たちの最期の言葉」
- 周瑜は何回吐血した?『三国志 Three Kingdoms』吐血・憤死シーンまとめ
画像引用元
中国ドラマ『三国志 Three Kingdoms』