大人気中国ドラマ『三国志 Three Kingdoms』の「名言集」の第17弾です。

今回は第71話〜第73話。「樊城はんじょうの戦いから曹操そうそうの死まで」の内容からピックアップしています。

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第5部 奸雄終命(第71話〜第73話より)

第5部 奸雄終命(第71話〜第73話より)

第71話「骨を削り毒を除く」

名言No.279


関羽関羽

虎の子を犬の子などにやれるはずがあろうかっ!

孫権そんけんの子と関羽かんうの娘との縁談話を持ってきた諸葛瑾しょかつきん関羽かんうが言った言葉。


関羽かんう樊城はんじょうを包囲された曹操そうそうは、孫権そんけん荊州けいしゅうに攻め入るように頼んできました。

これに陸遜りくそんは、

「勢いづく劉備りゅうび軍と敵対しては不利です。少なくとも、今はその時期ではありません」

と言って、孫権そんけんの子と関羽かんうの娘との縁組みを進言しました。

関羽かんうが承知すれば友好的に荊州けいしゅうの返還を求め、承知しなければ、それは我々を軽く見ているあかし。今は関羽かんう疲弊ひへいさせ、しかる後に我が君が荊州けいしゅうを取れば良いのです」

孫権そんけんはこの策に従って関羽かんう諸葛瑾しょかつきんを派遣しましたが、関羽かんうは追い返してしまいました。

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名言No.280


孫権孫権

ただちに呂蒙りょもうに伝えよ、河を渡り荊州けいしゅうを攻めよとっ!

陸遜りくそんから荊州けいしゅうがもぬけのからになっているという報告を受けた孫権そんけんが言った言葉。


関羽かんう曹操そうそうの援軍・龐徳ほうとくを迎え撃つため、荊州けいしゅうから5万の精鋭を呼び寄せました。

馬良ばりょう荊州けいしゅうへの備えがなくなることを危惧きぐしますが、

「案ずるな。で兵法を知るものは2人のみ。1人は周瑜しゅうゆ、1人は魯粛ろしゅくだ。2人亡き後、はただのねずみどもの集まりにすぎぬ。荊州けいしゅうを取れるはずはない」

と言って、関羽かんうは聞き入れませんでした。

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名言No.281


関羽関羽

ここで于禁うきんという名の魚が捕れる。

敵陣を偵察に出た関羽かんうが言った言葉。


龐徳ほうとくとの一騎打ちで左腕に矢を受けた関羽かんうは、敵陣を偵察に出ました。

そこで于禁うきんが谷に砦をきずいていることに気づいた関羽かんうは、川をせき止めて決壊させ、敵を水攻めにします。


数万の兵は濁流だくりゅうの中に沈み、于禁うきんは投降しました。

関羽かんう龐徳ほうとくにも投降を勧めましたが、龐徳ほうとくは一切聞き入れません。関羽かんうはそんな龐徳ほうとくに敬意を払い、青龍偃月刀せいりゅうえんげつとうくびねさせました。

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名言No.282


関羽関羽

なにやら七面倒だな。ここで碁を打っておるから、そなたは始めてくれ。

矢傷の治療方法を聞いた関羽かんう華佗かだに言った言葉。


龐徳ほうとくが放った矢にはトリカブトの毒が塗ってあったので、傷口は大きくれ上がり、このまま放っておくと危険な状態でした。


関平かんぺいが呼び寄せた名医・華佗かだの言う治療法は、肉を切り骨をけずる荒療治。痛みのため暴れぬよう、身体を固定する必要があります。

ですが関羽かんうは、その大手術を受けている間、平然と馬良ばりょうと碁を打ち続けていました。

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名言No.283


華佗華佗

いくさの傷を治すのは本意ではありません。

軍医としてとどまって欲しいという関羽かんう華佗かだが言った言葉。


ですが華佗かだは、

「私は自由気ままを愛する身。しばられることは好みませぬ。加えて、正直に申し上げますれば、いくさの傷を治すのは本意ではありません。なぜなら、その傷を治せばいくさがまた増えるだけなのですから」

と、関羽かんうの申し出を断りました。


また華佗かだは、「将軍しょうぐんの腕の傷は、治療が済んでも養生が必要です」と、荊州けいしゅうに戻り養生することを勧めましたが、関羽かんう樊城はんじょう攻略をやめる気はありませんでした。

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名言No.284


華佗華佗

おごり高ぶるやまいは怪我よりずっと重い。私には治しようがありません。

華佗かだが去り際に馬良ばりょうに言った言葉。


華佗かだは送りに出た馬良ばりょうに、

関将軍かんしょうぐんの腕の傷はとうに治っておる。されどおごり高ぶるやまいは怪我よりずっと重い。私には治しようがありません」

と言って陣を後にしました。

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名言No.285


陸遜陸遜

我が君、孫劉連盟そんりゅうれんめいは二度と戻りませぬな。

病に倒れた呂蒙りょもうの後任を命じられた陸遜りくそん孫権そんけんに言った言葉。


呂蒙りょもうやまいに倒れたと聞かされた陸遜りくそんは、呂蒙りょもうが病を装い、南徐なんじょに引き返すと見せかけて荊州けいしゅうを奇襲する作戦であることを見抜きました。

「私のごとき一介の書生に指揮をとらせれば、関羽かんうの油断を呼べる。そうした策ですな?」

と言って呂蒙りょもうの後任を引き受けた陸遜りくそんは、

「どうかお伝え下さい。荊州けいしゅうを取るのは良いが、関羽かんうは決して斬ってはならないと…。関羽かんうを殺せば、我が君と劉備りゅうび不倶戴天ふぐたいてんの敵同士となるでしょう。荊州けいしゅうを10与えても恨みは晴れませぬ。幾月かの後、劉備りゅうびの100万の大軍は、その矛先を曹操そうそうから我々へと変えるでしょう」

と言いました。

これを聞いた孫権そんけんは「荊州けいしゅうを取ったらそこを守れ!決して関羽かんうを追撃するな」と呂蒙りょもうに命じました。

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第72話「麦城に敗走す」

名言No.286


曹操曹操

恥辱を知った今、ようやく勇猛に戦えよう…。

魏王ぎおうめいくだらねば、兵を出すわけにはいかぬ」と樊城はんじょうからの援軍要請を断った徐晃じょこうは、「武将となって30年、かような恥辱を味わうのは初めてだっ!」と叫びました。

「恥辱を知った今、ようやく勇猛に戦えよう…」

徐晃じょこうの陣営に到着した曹操そうそうは、「気をませたな」と徐晃じょこうに声をかけると、ようやく戦機が来たと、徐晃じょこうに精鋭12万を与え「関羽かんうを討て!」と命じました。


曹操そうそうは、孫権そんけん荊州けいしゅうに攻め入るのを待っていたのでした。

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名言No.287


徐晃徐晃

この剣より退けば、督戦兵とくせんへいは斬首っ!攻撃兵は皆殺しだっ!

荊州けいしゅう軍のとりでを攻めあぐねた徐晃じょこうが言った言葉。


将軍しょうぐんっ!三度みたびとりでを攻めましたが、反撃されました。荊州けいしゅう軍は投降しません!」

この報告を聞いた徐晃じょこうは、みずからの剣を地面に突き立てると、

「この剣より退けば、督戦兵とくせんへいは斬首っ!攻撃兵は皆殺しだっ!」

と言って馬を降り、自分も一兵卒と同じように徒歩かちとりでの攻撃に加わりました。


督戦兵とくせんへいとは、軍の後方で兵を監視する部隊のことです。つまり徐晃じょこうは、その場にいるすべての兵員をとりでの攻撃にてたのです。

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名言No.288


曹操曹操

この日をどれだけ待ち望んだか。我がヒゲも、白くなった…。

徐晃じょこうの戦い振りを見た曹操そうそう司馬懿しばいに言った言葉。


仲達ちゅうたつ、何が見えた?」

「まもなく山野のあちこちに、血の川ができましょう」

「誰の血だ?」

「我が軍半分、敵半分…」

「良し!良いぞっ!」これを聞いた曹操そうそうは、指をありながめながら言いました。

「あまたの血が流れる中、ときの声はやまぬ。その意味とは…。ん? 何ごとも恐れぬ かつての軍隊が復活をげたことにほかならぬ。この日をどれだけ待ち望んだか。我がヒゲも、白くなった…」

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名言No.289


呂蒙呂蒙

大都督だいととく、貴君のために荊州けいしゅうを奪い取りました。どうか安らかにお眠りくださいますよう…。

荊州けいしゅうを陥落させた呂蒙りょもうが、祭壇をつくって亡き周瑜しゅうゆささげた言葉。


呂蒙りょもうが病に倒れたと聞いた関羽かんうは、ついに荊州けいしゅうに残していた1万の精鋭も樊城はんじょう攻略に当てます。

ついに呂蒙りょもう荊州けいしゅうを落とし、入城を果たしました。

そこへ孫権そんけんから、「陸遜りくそんとともに荊州けいしゅうを守り、関羽かんうを追撃してはならぬ」という命令が届きます。

ですが呂蒙りょもうは、「関羽かんうめっ!今日こそその傲慢ごうまんさの代価を払わせてくれよう!」と、東門を閉めて陸遜りくそんを足止めすると、西門から関羽かんうの追撃に出ました。

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名言No.290


関羽関羽

荊州けいしゅうたくしてくださった兄上に、合わせる顔が到底ござらん…。

荊州けいしゅうが落ちたことを知った関羽かんうが言った言葉。


河沿いにもうけた狼煙台のろしだいは全滅。傅士仁ふしじん糜芳びほうに投降し、荊州けいしゅうは陥落してしまいました。

この報告を受けた関羽かんうは、徐晃じょこうの包囲を突破しましたが、上庸じょうよう劉封りゅうほう孟達もうたつに援軍を断られ、麦城ばくじょうもりました。

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名言No.291


曹操曹操

徐晃じょこう1人は、そなた10人に匹敵する!

徐晃じょこうの元に、曹操そうそうから「関羽かんうを生け捕りにせよ」との軍令が届きました。


すると曹彰そうしょうは、「父王はりもせず、また関羽かんうを助ける気なのか!私は関羽かんうを討つっ!」と、出撃しようとします。

そして「この曹彰そうしょう魏王ぎおうの子、邪魔する者は斬るっ!」と曹彰そうしょうは、出撃を止める徐晃じょこうに剣を向けました。


「斬れっ!早くせぬかっ!!」

ちょうどこの様子を見ていた曹操そうそうは、曹彰そうしょうにきつい口調で言いました。

「この者を知っておるな?かの徐将軍じょしょうぐんだ。わしにとっての韓信かんしんであり、白起はくき周亜夫しゅうあふと言えよう。この徐晃じょこうなくしては、天下はれぬ大事な存在。徐晃じょこう1人は、そなた10人に匹敵する!」

謝罪する曹彰そうしょう曹操そうそうは、「許しをう相手は、徐将軍じょしょうぐんであろう」と言い、徐晃じょこうに謝罪させました。

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名言No.292


呂蒙呂蒙

一足遅かったなっ!

追ってきた陸遜りくそん呂蒙りょもうが言った言葉。


麦城ばくじょうを包囲された関羽かんうは、一度は突破したもののついに追いつかれ、呂蒙りょもうに囲まれてしまいました。

従う兵はわずか。

関平かんぺい周倉しゅうそうをはじめ、最後の一兵がたれるまでじっと腰掛けていた関羽かんうは、白くなったヒゲをゆっくりでて立ち上がり、首に剣を当てて自害しました。


大都督だいととく、おっしゃいましたな、いつの日か私が関羽かんうに勝つと。とうとうやりました!この関羽かんう首級しゅきゅう御霊みたまにおささげしましょうぞっ!」

呂蒙りょもうがそう叫んだ時、呂蒙りょもう関羽かんうを殺さぬようにと追ってきた陸遜りくそんが追いつきました。

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名言No.293


張昭張昭

これは、しかるべき天罰なのだっ!

呂蒙りょもうの死体の前で、張昭ちょうしょう陸遜りくそんに言った言葉。


荊州けいしゅうを任された陸遜りくそんの元に「呂蒙りょもうが重体となったので建業けんぎょうに戻るように」との書状が届きました。

建業けんぎょうに戻ってみると陸遜りくそんは、老臣・張昭ちょうしょうと、遺体となった呂蒙りょもうが待つ部屋に通されます。

聞けば呂蒙りょもうは、功績を祝ううたげの席で発作を起こし、突然息を引き取ったとのこと。

そして、張昭ちょうしょうは話を続けました。

大都督だいととく呂蒙りょもう)は主君の軍令にそむいた!身勝手な行動でを危険にさらした張本人である。これは、しかるべき天罰なのだっ!」

と……。

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第73話「曹操薨去」

名言No.294


陸遜陸遜

お許し下さい。郷里に戻りて学問に、専念するを…。

呂蒙りょもうの後任をたずねられた陸遜りくそん孫権そんけんに言った言葉。


陸遜りくそん呂蒙りょもうの後任を問う孫権そんけんに、

大都督だいととくとは全軍を統率する総司令官です。さしあたり平穏となった今は誰も任命せず、いくさとなった時に、改めて任命するべきです」

と答えました。

そして陸遜りくそんは「大都督だいととくを任命しないのだから、副都督ふくととくも解任するべきです」と、みずからも身を退くことを願い出ます。

孫権そんけんはこれを許しました。

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名言No.295


孫権孫権

私はようやく、まことの君主になることができる!

陸遜りくそんが退出した後、孫権そんけん張昭ちょうしょうに言った言葉。


くらいいて10数年が経つ。なれど絶えず大都督だいととくの干渉を受けてきた。私はようやく、まことの君主になることができる!」

孫権そんけん孫策そんさくの後を継いだ時から、国の大局に関わる判断を、大都督だいととく周瑜しゅうゆ魯粛ろしゅく呂蒙りょもうに握られてきました。

大都督だいととくが不在となった今、孫権そんけんはやっと自分1人の判断で国を治めることができるようになったのです。

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名言No.296


劉備劉備

ありえぬ…。雲長うんちょうは戦死などせぬ…。

荊州けいしゅうの陥落と、関羽かんうの死を伝えた使いの前で劉備りゅうびが言った言葉。


「兄上、別れを告げに来たのです…」

政務をしている劉備りゅうびのところに、突然関羽かんうがやってきました。

「私は参ります。黄泉よみの国へと…。兄上、弟の恨み、お晴らしください」

訳も分からず立ち尽くす劉備りゅうびの元に、荊州けいしゅうの陥落と、関羽かんうの死を伝える使いがやって来ます。

「でたらめを申すな!我が弟は天下無敵ぞっ!敵を殺しても、殺されることなどないのだ!今ここで雲長うんちょうと会ったばかりだ…!」

「ありえぬ…」そうつぶやくと劉備りゅうびは、その場にバッタリと倒れ込みました。

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名言No.297


曹操曹操

来世でまたおう。雲長うんちょう、休むが良い…。

関羽かんうの墓の前で、曹操そうそう関羽かんうに語りかけた言葉。


呂蒙りょもうの暴走により、はからずも関羽かんうを殺してしまった孫権そんけんは、荊州けいしゅうの戦果は魏王ぎおうの功績であるからと、曹操そうそうの誕生日に関羽かんうの首を贈ってきました。

つまり孫権そんけんは、曹操そうそうの命令で関羽かんうを殺したように見せ、劉備りゅうびの怒りを曹操そうそうに向かわせようとしたのです。


曹操そうそうは香木で関羽かんうの身体をつくらせ、その首とともに手厚く葬りました。

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名言No.298


曹操曹操

我が頭を切り開くというのか? わしを殺すつもりだなっ!

頭痛の治療法を聞いた曹操そうそう華陀かだに言った言葉。


頭痛がひどくなった曹操そうそうのために呼び出された神医・華陀かだは、

「病根は頭の中にあります。飲み薬だけでは、もうどうにもなりませぬ」

と、麻肺湯まはいとうを飲ませて鋭い刀で頭を切り開き、病根を取り除くしか方法がないことを告げました。

これを聞いた曹操そうそうは、関羽かんうと親しかった華陀かだが自分を殺そうとしているのだと勘違いし、華陀かだを処刑してしまいました。

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名言No.299


曹操曹操

孫権そんけんが)即位をうながすは、わしを火の上にえ、焼きたいゆえであるぞ。

皇帝に即位すること勧める程昱ていいくに、曹操そうそうが言った言葉。


孫権そんけんが、曹操そうそうに皇帝に即位することを勧めてきました。

孫権そんけんめ、まこと狡猾こうかつ…。まもなく死のうとする者が、いかなる皇帝になれるというのか」

孫権そんけんの書状に乗じて即位を勧める程昱ていいくに、曹操そうそうは言いました。

わしは皇帝になりたいと思ったことはない。名はおうに至り、爵位も極めた。これで十分だ…」

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名言No.300


曹操曹操

許褚きょちょ、ここにおる仁義なき者を始末せよ。斬れっ!

曹丕そうひを呼びつけた曹操そうそうが言った言葉。


曹操そうそう曹丕そうひを呼びつけると、第一声で許褚きょちょに「曹丕そうひを斬れ」と命じました。

曹丕そうひ、父はもう死ぬ。今際いまわきわに、そなたから真実を聞いておきたい」

弟の曹沖そうちゅうはなぜ死んだ?

曹操そうそうは「曹沖そうちゅうを殺したのは曹丕そうひである」という証拠を並べて曹丕そうひに問いました。

「父王、断じて嘘は申しておりません。曹沖そうちゅうを、殺してはいませんっ!!…なれど、お望みとあれば、お斬り下さい!」

これを聞いた曹操そうそうは、

「大したものだ、感心いたしたぞ」

と言って、曹丕そうひに祖業を継がせることを伝えました。

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名言No.301


曹操曹操

司馬懿しばいに警戒をおこたるな。

曹操そうそう曹丕そうひに忠告して言った言葉。


曹丕そうひに祖業を継がせることを伝えた曹操そうそうは、

司馬懿しばいを重用せよ。司馬懿しばいの助けなくして、諸葛亮しょかつりょうとは相対せぬ」

と言った上で、同時に「司馬懿しばいに警戒をおこたるな」とも言いました。

そう言うと曹操そうそうは重臣たちを呼び、曹丕そうひを補佐するように後事を託して亡くなりました。

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名言No.302


司馬懿司馬懿

亡くなったのは先王。魏王ぎおうはそこにおられます。

司馬懿しばい曹丕そうひに、曹操そうそうの葬儀に到着した献帝けんていを「出迎える必要はありません」と言いました。

そしてさらに、

魏王ぎおうはすばらしき功を立てた。亡くなられたは、まこと断腸の思い…」

曹丕そうひに声をかけた献帝けんていに、今の魏王ぎおう曹丕そうひだと言ったのです。

ですが献帝けんていは、曹操そうそうが自分のみことのりもなく曹丕そうひ魏王ぎおうを継がせたことを認めざるを得ませんでした。


この後献帝けんていは、臣下をしのびに来たことだけでも特例と言えるのに、曹操そうそうの位牌に向けて、ひざまずいてひたいを地面につける「叩頭こうとうの礼」をいられました。

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続き

【スリキン】三国志 Three Kingdoms 名言集18(第74話〜第77話)

三国志 Three Kingdoms 名言集【目次】

画像引用元

中国ドラマ『三国志 Three Kingdoms』

三国志 Three Kingdoms | チャンネル銀河