大人気中国ドラマ『三国志 Three Kingdoms』の「名言集」の第16弾です。
今回は第68話〜第70話。「関羽と魯粛が会談した単刀赴会から、関羽の樊城攻めの始まりまで」の内容からピックアップしています。
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目次
第5部 奸雄終命(第68話〜第70話より)
第68話「単刀会」
名言No.259
ここにある我が剣には、慈悲などないのだっ!
一族38人の首がかかっていると、慈悲に訴える諸葛瑾に関羽が言った言葉。
劉備が蜀を取ると、孫権は孔明の兄・諸葛瑾の一族38人を人質に取り、劉備に荊州の返還を求めてきました。
これには孔明も、跪いて荊州の返還を訴えます。
すると劉備は「今は蜀を取ったばかりで荊州の兵馬と兵糧に頼るほかないのです」と、まずは長沙・零陵・桂陽の3郡を返還し、漢中を取ったら残りの郡を返還することを約束しました。
ですが、荊州を任された関羽は「将、外にありては軍令も受けざるところあり」と、劉備の軍令にも従いませんでした。
名言No.260
そなたがかの、呉下の阿蒙か?
荊州3郡返還の話し合いに来た呂蒙に関羽が言った言葉。
関羽は、劉備との約束通り長沙・零陵・桂陽に赴任しようとした呉の役人を追い返しました。
そこで呂蒙は、長沙・零陵・桂陽の引き渡しについて話し合うため関羽を訪ねますが、
「そなたでは話にならぬ。私と話し合いたければ、魯粛どのをよこすのだな」
と関羽は呂蒙を相手にせず、病で遠出ができない魯粛のため、関羽が陸口まで出向くことになりました。
呂蒙は将軍になった頃は文字が読めず、「呉下の阿蒙(呉の蒙ちゃん)」と呼ばれていました。
名言No.261
忘れるな、人を見下す者は滅びるのだ。
関羽と話し合うため、魯粛が病を押して陸口にやって来ました。
ですが呂蒙は、「関羽は我らを見下しています」と言い、今にも戦が始まりそうな気配を漂わせています。
魯粛は、
「忘れるな、我らは権力を笠に人を見下さん。されど見下されもせん!人を見下す者は滅びるのだ」
と呂蒙を諭し、「あくまで和睦の交渉、争いではない」と、水上に配した兵士を20里後退させました。
名言No.262
天下の土地は徳ある者の手に。呉の独り占めはならぬ!
太刀持ちの周倉が、関羽と魯粛の話しに割って入って言った言葉。
関羽は周倉1人だけを連れて陸口にやって来ました。
ですが、関羽と魯粛の話し合いは平行線のまま進展がありません。
たまらず周倉が口を挟むと、呂蒙も剣に手をかけ一気に緊迫感が高まります。
関羽は「余計な口出しをするな!」と周倉を退席させました。
荊州の人間はその場に関羽ただ1人だけ。
魯粛は関羽に酒を注ぎに立つと、
「反対したが伏兵がおるゆえ、私を盾にお逃げなさるが良い」
と、関羽に耳打ちしました。
名言No.263
そなたのためではなく、孫劉連盟のためです。
「なぜここまでされるのか?」と問う関羽に魯粛が答えて言った言葉。
魯粛を盾に取り幕舎を出た関羽は、呉の兵が取り囲む中、乗ってきた舟へと歩を進めます。
魯粛が関羽を助けるのは孫劉連盟のため。それが本当でも、荊州3郡は絶対に渡さんっ!と言う関羽に、魯粛は言いました。
「もしここでそなたが首を取られれば、我が呉が荊州を回復したとしても戦は免れぬでしょう。そうなれば、孫・劉はどちらも早晩、曹操の手に落ちますからな」
この言葉を聞いた関羽は敬服し、荊州3郡を呉に渡すことを認めました。
名言No.264
江東の大事は、そなたに任せたぞ…。
関羽を見送った後、魯粛はその場に崩れ落ちてしまいます。
もはや起き上がれなくなった魯粛は、次の3つのことを呂蒙に言いました。
- 関羽を油断させるため、はじめは荊州に兵を派遣してはならぬ。
- 曹操が劉備に勝れば、劉備が友で曹操が敵。
- 劉備が曹操に勝れば、曹操が友で劉備が敵。
それだけ言うと魯粛は、主君に便りを出さねばと筆を取りましたが、一文字も書くことなく力尽きてしまいました。
名言No.265
揃いも揃って役立たずの臣下だ!
曹操を魏王に推挙する百官たちに、荀彧が言った言葉。
朝議の席で曹操を王に推薦する者があり、献帝が百官に意見を求めると、荀彧が進み出て言いました。
「高祖(劉邦)は漢を興された折、こう定められました。異なる姓は王を称せられぬと。丞相(曹操)が王位に就くことあらば、群臣の上に立ち、天子に近づくことになるのです。さすれば、必ずや民の非難を浴びることになりましょう」
ですが、程昱をはじめ百官たちは、みな跪いて曹操を王位に就けるように懇願します。
「揃いも揃って役立たずの臣下だ!皇帝に仕え国の禄を食みながら、今日この場で枯れ木の一葉になり下がるとはっ!」
百官を振り返って怒鳴りつけた荀彧は、「わずかな気概さえ失った…、わずかな気概さえ失った…」と嘆きながら退出しました。
名言No.266
父も息子も決まりに従わぬとは、この世の品位も落ちたものですなっ!
天子の馬車以外通行を許されていない白馬門を通ろうとした曹植に荀彧が言った言葉。
曹操の魏王就任を祝う会への出席を急ぐ曹植は、近道である白馬門を通ろうとします。ですがこの白馬門は、天子の馬車以外は通行を許されていない特別な門でした。
これを見咎めた荀彧は曹植の馬車を止め、「ここはお引き取り願いましょう!」と言い放ちました。
第69話「曹丕、乱を平らぐ」
名言No.267
丞相、申し上げます。
曹植と荀彧が揉めているところに通りかかった曹操は、曹植に平手打ちを加えると、「白馬門の門番を斬れ」と命じました。
「丞相、…」
荀彧の呼びかけに曹操は、すかさず「儂は魏王だ!」と訂正します。
ですが荀彧は、
「丞相、申し上げます。決まりに反したのは若君。何ゆえ門番を斬るのですっ!?」
ともう一度、あえて「丞相」と呼びかけて曹操に問いました。
「門を開かねば、曹植は決まりに反さなかった。それが儂の決まりだ」
これを聞いた荀彧は、
「白馬門の門番が斬られるなら、朝廷で丞相のために決まりに反し、禁を犯した百官もっ!…ふふっ、斬られるべきですなっ!」
と、曹操を厳しく叱責します。
しばらくあっけにとられていた曹操は、許褚に白馬門の取り壊しを命じました。
名言No.268
そなたがいなければ、今の儂はなかった…。
荀彧の位牌の前で曹操が言った言葉。
白馬門の一件以来、病で寝込んでいる荀彧に曹操は、程昱に命じて果物を届けさせました。
ですが程昱が帰った後、荀彧が箱を空けてみると、程昱が届けたのは何も入っていない空の箱だったのです。これを見た荀彧は、力なく笑って自ら命を絶ちました。
曹操は荀彧の位牌の前で、これまで荀彧が挙げた数々の功績を称えて言いました。
「文若よ、そなたは儂にとって張良であった。そなたは儂の右腕であった。かけがえのない兄弟。されど惜しいかな、志が異なった。そなたはこの曹操を見誤った。いずれは時が証明してくれよう。儂から離れたのは、大間違いであったと。そして儂が、正しかったのだと…」
名言No.269
聖人の道が役に立つなら、聖人が天下統一を果たしていた!
反乱を起こして捕らえられた耿紀に、曹操が言った言葉。
曹操が魏王の位に登ったことで、漢に忠誠を誓う者たちが反乱を起こし、曹操が寝ている五鳳楼に攻め寄せます。
この反乱は、許褚や駆けつけた曹丕・曹彰の活躍によって鎮圧され、首謀者の耿紀は捕らえられました。
「私は道徳を重んじ、生きて聖人の書を読み、死して聖人の道を尽くすっ!」
こう きれいごと を並べる耿紀に曹操は、
「儂は廃墟となった国を建て直した。腐敗した官僚を更生させ、民が食うに困らないようにした。そなたのごとき愚かな忠臣こそ憎むべきだ!」
と言って耿紀を斬りました。
名言No.270
それはすなわち、若君と曹彰さまの負け、曹植さまの勝ち。
五鳳楼に曹操を助けに行った曹丕に司馬懿が言った言葉。
司馬懿は、曹操は「五鳳楼に駆けつけた者の中にこそ首謀者がいる」と疑うだろう。ゆえに、助けに行った曹丕と曹彰の負け、曹植の勝ちと言ったのです。
その後曹操は許宮に百官を集め、五鳳楼に助けに来た者と、助けに来なかった者を分け、助けに来た者全員を処刑しました。
司馬懿の言った通りの結果となったのです。
一方で、五鳳楼で奮戦する曹丕の行いの一部始終を見ていた曹操は、曹丕を世継ぎに決めることにしました。
第70話「楊修の死」
名言No.271
黄忠よ、老いて益々盛んなようだな。
定軍山で夏侯淵を討ち取った黄忠に劉備が言った言葉。
劉備が益州(蜀)を得たことを知った曹操は漢中に侵攻し、張魯は降伏しました。その後、許都で反乱が起こったことを知った劉備は、漢中の攻略を開始します。
劉備は、夏侯淵を討ち取った黄忠をこのように賞賛して、征東将軍に任じ、天子に上奏して爵位を求めました。
連戦連勝を続ける劉備軍でしたが、孔明だけは浮かない顔をしていました。
名言No.272
すぐに帰還できるよう支度をせよ。
曹操が決めた「鶏肋」という合い言葉を聞いた楊修が兵に命じた言葉。
理由を聞かれた楊修は、
「鶏の肋と言えば、うまみはなくとも捨てがたい気持ちの例え。撤退を命じられる魏王のお心です。ゆえに、早めに準備させております」
と答えました。
このことを聞いた曹操は「楊修の奴めっ!暴言で士気を乱す気かっ!」と怒り、即刻楊修の首を刎ね、さらし首にしました。
名言No.273
良かったな、まだ身体に頭が乗っている。
楊修の言葉を信じて撤退準備をしていた将軍に、司馬懿が言った言葉。
司馬懿は、
「良かったな、まだ身体に頭が乗っている。将軍たるもの、王ではなく楊修の言葉を信じるようでは、頭などあっても無駄だ」
と言い捨てていきました。
名言No.274
趙雲の狙いは儂かぁっ!!
撤退を迷っていた曹操ですが、楊修を斬った手前もう後には引けず、劉備との決戦を決意しました。
ついに、両軍合わせて70万が激突する大戦が始まりましたが、別働隊の馬超と魏延に攪乱され、曹操軍の旗色は良くありません。
そこへ司馬懿が進言します。
「もう1人、劉備の大将で姿を現さぬ者が…、趙雲です。我が方の兵力が一番手薄なところに突然現れるのでは?」
「一番手薄なところ?…どこだ?」
その言葉も終わらぬ間に、趙雲が本陣に突入したという報告が入ります。
「趙雲の狙いは儂かぁっ!!」
そう叫ぶと曹操は、「頭が痛い、割れそうだぁ~!」と言って倒れ込みました。
名言No.275
漢中王となり詔を出され、曹賊を討ち取り天下を統一なされませ!
戦勝を祝う宴席で法正が劉備に言った言葉。
曹操が頭痛で気を失うと、司馬懿は兵をまとめて漢中から撤退させました。これで、漢中一帯は劉備の支配下に入ったことになります。
すると法正は、劉備に漢中王となることを勧めますが、「天子の詔なくして僭越なことはできん」と、劉備は首を縦に振りません。
そこで孔明は、「ここは一先ず漢中王となり、しかる後に上奏しても遅くありませぬ」と言って劉備を説得し、劉備は漢中王に即位しました。
名言No.276
大勝した今、私はかつてないほど憂慮している。
宴会の後、琴を弾いていた孔明が馬謖に言った言葉。
諸将が戦勝に浮かれているなか孔明は、
「歴史は我らに教えてくれる。危険は、喜びの最中にヒタヒタと迫り来る。どこから来るか分からん。私はそれを憂いているのだ…」
と言ってため息をつきました。
名言No.277
呉の鼠どもなら、送るのはあやつらで十分であろう。
南郡と公安の守備の再検討を進言した馬良に関羽が言った言葉。
劉備が漢中王になったことを聞いた関羽は、独断で曹仁が守る樊城を攻めることを決め、傅士仁と糜芳を先鋒に命じました。
ですがその晩、酒を飲んでいた傅士仁と糜芳が、不注意から火事を出してしまいます。
馬良の取りなしによって命を助けられた傅士仁と糜芳は、棒叩き40回に位を3つ降格され、糜芳は南郡、傅士仁は公安の守備を命じられました。
馬良は「また過ちを犯すやもしれませぬ」と再検討を進言しましたが、関羽は受け入れませんでした。
名言No.278
印綬を取り上げられるならば、この場で頭を割って死にますっ!
先鋒の任を解くと言った曹操に龐徳が言った言葉。
曹仁からの援軍要請を受けた曹操は、于禁を大将に、龐徳を先鋒に任命します。
すると、みなが退出した後1人残った于禁は、「龐徳のかつての主君・馬超と兄の龐柔は、今は劉備に仕えている」ことを挙げ、龐徳を先鋒から外すように進言しました。
曹操に呼ばれ、先鋒の印綬を取り上げられそうになった龐徳は、
「印綬を取り上げられるならば、この場で頭を割って死にますっ!」
と言って何度も床に頭を打ちつけます。
この姿を見た曹操は龐徳に謝罪し、信頼して先鋒を任せました。
続き
【スリキン】三国志 Three Kingdoms 名言集17(第71話〜第73話)
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画像引用元
中国ドラマ『三国志 Three Kingdoms』