【三国志地図】「冀州（きしゅう）」の郡県詳細地図（三国時代）

三国時代［魏（ぎ）の景元（けいげん）3年（262年）］の冀州（きしゅう）が管轄する郡（領郡）と、それぞれの郡が管轄する県（領城）の詳細地図です。

後漢（ごかん）の末期の冀州（きしゅう）の地図はこちら

冀州の領郡

冀州（きしゅう）の領郡地図

冀州（きしゅう）の領郡

領郡

安平郡（あんぺいぐん）、魏郡（ぎぐん）、広平郡（こうへいぐん）、陽平郡（ようへいぐん）、鉅鹿郡（きょろくぐん）、常山郡（じょうざんぐん）、中山国（ちゅうざんこく）、河間郡（かかんぐん）、清河郡（せいがぐん）、趙国（ちょうこく）、勃海郡（ぼっかいぐん）、平原郡（へいげんぐん）、楽陵国（らくりょうこく）の13郡。

州治所

安平郡（あんぺいぐん）・信都県（しんとけん）

特記事項

建安（けんあん）18年（213年）、平原郡（へいげんぐん）が青州（せいしゅう）から編入されました。
建安（けんあん）25年（220年）、平原郡（へいげんぐん）が分割され、楽陵国（らくりょうこく）が新設されました。
魏（ぎ）の黄初（こうしょ）2年（221年）、魏郡（ぎぐん）・鉅鹿郡（きょろくぐん）・趙国（ちょうこく）が分割され、広平郡（こうへいぐん）が新設されました。
同年、魏郡（ぎぐん）と兗州（えんしゅう）・東郡（とうぐん）が分割され、陽平郡（ようへいぐん）が新設されました。

冀州各郡の領県

安平郡（あんぺいぐん）

安平郡（あんぺいぐん）の場所

安平郡（あんぺいぐん）の領城地図

安平郡（あんぺいぐん）の領城

領城

信都県（しんとけん）、阜城県（ふじょうけん）、南宮県（なんきゅうけん）、扶柳県（ふりゅうけん）、

下博県（かはくけん）、武邑県（ぶゆうけん）、観津県（かんしんけん）、経県（けいけん）、

堂陽県（どうようけん）、饒陽県（じょうようけん）、安平県（あんぺいけん）、広宗県（こうそうけん）、

南深澤（なんしんたく）（南深国（なんしんこく））、博陸県（はくりくけん）、棗強県（そうきょうけん）の15城。

郡治所

信都県（しんとけん）

特記事項

信都県（しんとけん）は冀州（きしゅう）の州治所でもあります。
広宗県（こうそうけん）が鉅鹿郡（きょろくぐん）から編入されました。
博陸県（はくりくけん）が新設されました。
棗強県（そうきょうけん）が新設されました。
武遂県（ぶすいけん）が廃止されました。

魏郡（ぎぐん）

魏郡（ぎぐん）の場所

魏郡（ぎぐん）の領城地図

魏郡（ぎぐん）の領城

領城

鄴県（ぎょうけん）、繁陽県（はんようけん）、内黄県（ないこうけん）、魏県（ぎけん）、

黎陽県（れいようけん）、陰安邑（いんあんゆう）、斥丘県（せっきゅうけん）、長楽県（ちょうらくけん）、

安陽県（あんようけん）、蕩陰県（とういんけん）の10城。

郡治所

鄴県（ぎょうけん）

特記事項

魏（ぎ）の黄初（こうしょ）2年（221年）、魏郡（ぎぐん）が分割され、一部の県が広平郡（こうへいぐん）と陽平郡（ようへいぐん）に転出しました。

広平郡に転出

平恩県（へいおんけん）
渉郡（しょうぐん）
武安県（ぶあんけん）
曲梁県（きょくりょうけん）

陽平郡に転出

館陶県（かんとうけん）
元城県（げんじょうけん）
清淵県（せいえんけん）

新設

長楽県（ちょうらくけん）
安陽県（あんようけん）
蕩陰県（とういんけん）

広平郡（こうへいぐん）

広平郡（こうへいぐん）の場所

広平郡（こうへいぐん）の領城地図

広平郡（こうへいぐん）の領城

領城

曲梁県（きょくりょうけん）、平恩県（へいおんけん）、渉県（しょうけん）、武安県（ぶあんけん）、

任県（じんけん）、南和県（なんわけん）、広平県（こうへいけん）、斥章県（せきしょうけん）、

曲周県（きょくしゅうけん）、列人県（れつじんけん）、広年県（こうねんけん）、邯鄲県（かんたんけん）、

易陽県（えきようけん）、襄国県（じょうこくけん）、臨水県（りんすいけん）、肥郷県（ひきょうけん）の16城。

郡治所

曲梁県（きょくりょうけん）

特記事項

魏（ぎ）の黄初（こうしょ）2年（221年）、魏郡（ぎぐん）・鉅鹿郡（きょろくぐん）・趙国（ちょうこく）が分割され、広平郡（こうへいぐん）が新設されました。

魏郡から編入

曲梁県（きょくりょうけん）
平恩県（へいおんけん）
渉県（しょうけん）
武安県（ぶあんけん）

鉅鹿郡から編入

任県（じんけん）
南和県（なんわけん）
広平県（こうへいけん）
斥章県（せきしょうけん）
曲周県（きょくしゅうけん）
列人県（れつじんけん）
広年県（こうねんけん）

趙国から編入

邯鄲県（かんたんけん）
易陽県（えきようけん）
襄国県（じょうこくけん）

新設

臨水県（りんすいけん）
肥郷県（ひきょうけん）

陽平郡（ようへいぐん）

陽平郡（ようへいぐん）の場所

陽平郡（ようへいぐん）の領城地図

陽平郡（ようへいぐん）の領城

領城

館陶県（かんとうけん）、元城県（げんじょうけん）、清淵県（せいえんけん）、頓丘県（とんきゅうけん）、

東武陽県（とうぶようけん）、発干県（はっかんけん）、楽平県（らくへいけん）、陽平県（ようへいけん）、

衛公国（えいこうこく）の9城。

郡治所

館陶県（かんとうけん）

特記事項

魏（ぎ）の黄初（こうしょ）2年（221年）、魏郡（ぎぐん）と兗州（えんしゅう）・東郡（とうぐん）が分割され、陽平郡（ようへいぐん）が新設されました。

魏郡から編入

館陶県（かんとうけん）
元城県（げんじょうけん）
清淵県（せいえんけん）

兗州・東郡から編入

頓丘県（とんきゅうけん）
東武陽県（とうぶようけん）
発干県（はっかんけん）
楽平県（らくへいけん）
陽平県（ようへいけん）
衛公国（えいこうこく）

鉅鹿郡（きょろくぐん）

鉅鹿郡（きょろくぐん）の場所

鉅鹿郡（きょろくぐん）の領城地図

鉅鹿郡（きょろくぐん）の領城

領城

廮陶県（えいとうけん）、鉅鹿県（きょろくけん）、楊氏県（ようしけん）、鄡県（きょうけん）、

下曲陽県（かきょくようけん）、平郷県（へいきょうけん）、南䜌県（なんらんけん）の7城。

郡治所

廮陶県（えいとうけん）

特記事項

安平郡に転出

広宗県（こうそうけん）

広平郡に転出

任県（じんけん）
南和県（なんわけん）
広平県（こうへいけん）
斥章県（せきしょうけん）
曲周県（きょくしゅうけん）
列人県（れつじんけん）
広年県（こうねんけん）

常山郡（じょうざんぐん）

常山郡（じょうざんぐん）の場所

常山郡（じょうざんぐん）の領城地図

常山郡（じょうざんぐん）の領城

領城

真定県（しんていけん）、南行唐県なんこうとうけん、九門県（きゅうもんけん）、霊寿県（れいじゅけん）、

井陘県（せいけいけん）、上曲陽県（じょうきょくようけん）の6城。

郡治所

真定県しんていけん

特記事項

新設

石邑県（せきゆうけん）

中山郡から編入

上曲陽県（じょうきょくようけん）

趙国に転出

元氏県げんしけん
高邑県こうゆうけん
房子県（ぼうしけん）
平棘県（へいきょくけん）

幷州（并州）・楽平郡に転出

上艾県（じょうがいけん）

廃止

都郷侯国ときょうこうこく
欒城県（らんじょうけん）
蒲吾県（ほごけん）

中山国（ちゅうざんこく）

中山国（ちゅうざんこく）の場所

中山国（ちゅうざんこく）の領城地図

中山国（ちゅうざんこく）の領城

領城

盧奴県（ろどけん）、北平県（ほくへいけん）、毋極県（ぶきょくけん）、望都県（ぼうとけん）、

唐県（とうけん）、安国県（あんこくけん）、安熹県（あんきけん）、魏昌県（ぎしょうけん）、

蠡吾県（れいごけん）、蒲陰県（ほいんけん）、広昌県（こうしょうけん）、霊丘県（れいきゅうけん）の12城。

郡治所

盧奴県（ろどけん）

特記事項

漢昌県（かんしょうけん）が魏昌県（ぎしょうけん）に改称されました。

新設

霊丘県（れいきゅうけん）

常山郡に転出

上曲陽県（じょうきょくようけん）

廃止

新市県（しんしけん）

河間郡（かかんぐん）

河間郡（かかんぐん）の場所

河間郡（かかんぐん）の領城地図

河間郡（かかんぐん）の領城

領城

楽成県（らくせいけん）、易城県（えきじょうけん）、武垣県（ぶえんけん）、中水県（ちゅうすいけん）、

鄚県（ばくけん）、高陽県（こうようけん）、文安県（ぶんあんけん）、束州県（そくしゅうけん）、

成平県（せいへいけん）、東平舒県（とうへいじょけん）の10城。

郡治所

楽成県（らくせいけん）

特記事項

易県（えきけん）が易城県（えきじょうけん）に改称されました。
弓高県（きゅうこうけん）が廃止されました。

清河郡（せいがぐん）

清河郡（せいがぐん）の場所

清河郡（せいがぐん）の領城地図

清河郡（せいがぐん）の領城

領城

清河県（せいがけん）、貝丘県（ばいきゅうけん）、東武城県（とうぶじょうけん）、鄃県（ゆけん）、

霊県（れいけん）、繹幕県（えきばくけん）の6城。

郡治所

清河県（せいがけん）

特記事項

甘陵県（かんりょうけん）が清河県（せいがけん）に改称されました。
広川県（こうせんけん）が勃海郡（ぼっかいぐん）に転出されました。

趙国（ちょうこく）

趙国（ちょうこく）の場所

趙国（ちょうこく）の領城地図

趙国（ちょうこく）の領城

領城

房子県（ぼうしけん）、柏人県（はくじんけん）、中丘県（ちゅうきゅうけん）、元氏県（げんしけん）、

高邑県こうゆうけん、平棘県（へいきょくけん）の6城。

郡治所

房子県（ぼうしけん）、

特記事項

常山郡から編入

房子県（ぼうしけん）
元氏県げんしけん
高邑県こうゆうけん
平棘県（へいきょくけん）

広平郡に転出

邯鄲県（かんたんけん）、
易陽県（えきようけん）、
襄国県（じょうこくけん）、

勃海郡（ぼっかいぐん）

勃海郡（ぼっかいぐん）の場所

勃海郡（ぼっかいぐん）の領城地図

勃海郡（ぼっかいぐん）の領城

領城

南皮県（なんぴけん）、高城県（こうじょうけん）、重合県（じゅうごうけん）、浮陽県（ふようけん）、

東光県（とうこうけん）、章武県（しょうぶけん）、蓚県（ちょうけん）、広川県（こうせんけん）、

饒安県（じょうあんけん）の9城。

郡治所

南皮県（なんぴけん）

特記事項

脩県（しゅうけん）が蓚県（ちょうけん）と改称されました。
饒安県（じょうあんけん）が新設されました。
広川県（こうせんけん）が安平郡（あんぺいぐん）から編入されました。
陽信県（ようしんけん）が楽陵国（らくりょうこく）に転出されました。

平原郡（へいげんぐん）

平原郡（へいげんぐん）の場所

平原郡（へいげんぐん）の領城地図

平原郡（へいげんぐん）の領城

領城

平原県（へいげんけん）、高唐県（こうとうけん）、般県（はんけん）、鬲県（かくけん）、

西平昌県（せいへいしょうけん）、安徳県（あんとくけん）、博平県（はくへいけん）、聊城県（りょうじょうけん）、

茌平県（しへいけん）の9城。

郡治所

平原県（へいげんけん）

特記事項

建安（けんあん）18年（213年）、青州（せいしゅう）から平原郡（へいげんぐん）が編入されました。

青州・平原郡から編入

平原県（へいげんけん）
高唐県（こうとうけん）
般県（はんけん）
鬲県（かくけん）
西平昌県（せいへいしょうけん）
安徳県（あんとくけん）

兗州・東郡から編入

博平県（はくへいけん）
聊城県（りょうじょうけん）

兗州・済北国から編入

茌平県（しへいけん）

青州・平原郡から楽陵国に転出

楽陵県（らくりょうけん）
厭次県（えんじけん）

青州・平原郡から青州・済南郡に転出

祝阿県（しゅくあけん）
湿陰県（しついんけん）

楽陵国（らくりょうこく）

楽陵国（らくりょうこく）の場所

楽陵国（らくりょうこく）の領城地図

楽陵国（らくりょうこく）の領城

領城

厭次県（えんじけん）、楽陵県（らくりょうけん）、陽信県（ようしんけん）、新楽県（しんらくけん）、

漯沃県（とうおくけん）の5城。

郡治所

厭次県（えんじけん）

特記事項

建安（けんあん）25年（220年）、平原郡（へいげんぐん）が分割されて楽陵国（らくりょうこく）が新設されました。

平原郡から編入

厭次県（えんじけん）
楽陵県（らくりょうけん）

勃海郡から編入

陽信県（ようしんけん）

新設

新楽県（しんらくけん）
漯沃県（とうおくけん）