三国時代[魏の景元3年(262年)]の涼州が管轄する郡(領郡)と、それぞれの郡が管轄する県(領城)の詳細地図です。
後漢の末期の涼州の地図はこちら
【三国志地図】「涼州(りょうしゅう)」の郡県詳細地図(後漢末期)
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目次
涼州の領郡
涼州(りょうしゅう)の領郡地図
涼州の領郡
領郡
金城郡、西平郡、武威郡、張掖郡、張掖属国、西海郡、酒泉郡、敦煌郡の8郡。
州治所
漢陽郡・姑臧県
特記事項
中平5年(188年)
- 涼州・漢陽郡から豲道県が分割され、南安郡が新設されました。
興平元年(194年)6月
- 涼州の河西4郡(金城郡・酒泉郡・敦煌郡・張掖郡)が分割され、雍州が新設されました。
興平2年(195年)
- 武威太守・張雅が張掖居延属国に代えて西海郡を置くよう奏請しました。
建安年間(196年〜220年)
- 張掖居延属国が西海郡に改称されました。
- 金城郡が分割されて、西平郡が新設されました。
建安18年(213年)
- 涼州が雍州に併合されました。
黄初元年(220年)
- 雍州が分割され、旧雍州の地域が涼州、旧涼州の地域が雍州とされました。
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涼州各郡の領県
金城郡(きんじょうぐん)
金城郡の場所
金城郡の領城地図
金城郡の領城
領城
楡中県、浩亹県、令居県、枝陽県、
金城県、允街県の6城。
郡治所
楡中県
特記事項
- 建安年間(196年〜220年)、金城郡が分割されて西平郡が新設されました。
西平郡に転出
- 臨羌県
- 破羌県
- 安夷県
廃止
- 允吾県
西平郡(せいへいぐん)
西平郡の場所
西平郡の領城地図
西平郡の領城
領城
西都県、臨羌県、破羌県、安夷県、
龍夷県の5城。
郡治所
西都県
特記事項
- 建安年間(196年〜220年)、金城郡が分割されて西平郡が新設されました。
新設
- 龍夷県
武威郡(ぶいぐん)
武威郡の場所
武威郡の領城地図
武威郡の領城
領城
姑臧県、武威県、揟次県、宣威県、
倉松県(蒼松県)、鸇陰県、租厲県、
顕美県の8城。
郡治所
姑臧県
特記事項
- 姑臧県は涼州の州治所でもあります。
- 武威県には護羌校尉が置かれました。
廃止
- 張掖県
- 休屠県
- 鸞鳥県
- 樸○県
- 媼囲県
- 左騎県
張掖郡(ちょうえきぐん)
張掖郡の場所
張掖郡の領城地図
張掖郡の領城
領城
觻得県、昭武県、刪丹県、氐池県、
屋蘭県、日勒県、驪靬県、番和県の8城。
郡治所
觻得県
特記事項
なし
張掖属国(ちょうえきぞっこく)
張掖属国の場所
張掖属国の領城地図
張掖属国の領城
領城
候官県、左騎県、千人県、司馬官県、
千人官県の5城。
郡治所
候官県
特記事項
- 張掖属国の領県は後漢末期のものです。
- 張掖属国各県の位置は調査中です。
西海郡(せいかいぐん)
西海郡の場所
西海郡の領城地図
西海郡の領城
領城
居延県のみ。
郡治所
居延県
特記事項
- 興平2年(195年)、武威太守・張雅が張掖居延属国に代えて西海郡を置くよう奏請しました。
- 建安年間(196年〜220年)、張掖居延属国が西海郡に改称されました。
酒泉郡(しゅせんぐん)
酒泉郡の場所
酒泉郡の領城地図
酒泉郡の領城
領城
福禄県、表氏県、楽涫県、玉門県、
会水県、沙頭県、安彌県、乾斉県、
延寿県の9城。
郡治所
福禄県
特記事項
なし
敦煌郡(とんこうぐん)
敦煌郡の場所
敦煌郡の領城地図
敦煌郡の領城
領城
敦煌県、冥安県、效穀県(效谷県)、
拼泉県、広至県、龍勒県、宜禾県の7城。
郡治所
敦煌県
特記事項
- 宜禾県が新設されました。
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