正史『三国志』、『三国志演義』に登場する人物たちの略歴、個別の詳細記事、関連記事をご案内する【三国志人物伝】の「お」から始まる人物の一覧㉔、「王」から始まる人物の一覧㉓[王岐・王起・王寄・王貴人(皇后王氏・王皇后)・王貴人(劉璿の母)・王頎・王夔・王九真・王休(督守合肥護軍)・王休(荊州・南郡・襄陽県の男子)です。
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凡例・目次
凡例
後漢〜三国時代にかけての人物は深緑の枠、それ以外の時代の人物で正史『三国志』に名前が登場する人物はオレンジの枠、『三国志演義』にのみ登場する架空の人物は水色の枠で表しています。
目次
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お㉔(王㉓)
王(おう)
王岐
生没年不詳。揚州・会稽郡・余姚県の人。
官界にしかるべき後ろ楯もない家柄であったが、虞翻の第5子・虞忠と親しい交わりを結び、とんとん拍子で昇進して宜都太守となる。
ちなみに、虞忠は王岐の後を継いで宜都太守となった。
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王起
生没年不詳。魏の散将。
魏の景元4年(263年)、鍾会が反乱を計画し、遠征中の将兵を集めて武力によって威嚇した。
この時、中領軍司馬として鍾会の軍務に参与していた賈輔は、王起に「鍾会は邪悪かつ凶暴で、将兵をことごとく殺そうとしている」と語り、また「相国(司馬昭)はすでに30万の軍勢を率いて西へ向かい、鍾会を討伐しようとしておられる」と言った。
王起は退出すると、賈輔の言葉を諸軍に言いふらしたため、将兵の心はいよいよ勇み立った。
この功績により、王起は特別の恩賞として部曲(部隊)の将に任命された。
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王寄
生没年不詳。烏丸族。魏に従属した歩度根、泄帰泥らに殺害された。
文帝(曹丕)の時代、国境地帯の雁門太守となった牽招は、異民族による略奪を防ぐため離間を策してまとまりを失わせ、敵同志互いに猜疑し合うようにさせた。
その結果、鮮卑族の大人・歩度根、泄帰泥らが軻比能と仲違いをし、部落3万余家を引き連れて郡に出頭し、国境地帯に従属した。
そこで牽招は、彼らに「引き返して軻比能を攻撃せよ」との命令を下し、歩度根、泄帰泥らは軻比能の弟の苴羅侯と、反逆した烏丸の帰義侯・王同、王寄らを殺害し、まったくの仇敵同士となった。
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王貴人(皇后王氏、王皇后)
生没年不詳。魏の第3代皇帝・斉王芳(曹芳)の3番目の皇后。父は王夔。
甄皇后が崩御した後、帝(曹芳)は王貴人を皇后に立てたいと望んだが、郭太后がこれに反対し、東莞太守・張緝の娘・張氏が皇后に立てられたため、曹芳は張氏を疎んじた。
魏の嘉平6年(254年)2月、中書令の李豊が張皇后の父・光禄大夫の張緝らと結託して大臣を更迭し、太常の夏侯玄を大将軍にしようと計画したが、事は発覚し、関係者一同はことごとく誅殺される。
3月、張皇后は廃され、夏4月には王貴人が皇后に立てられた。
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王頎
生没年不詳。後漢末期の越騎校尉。李傕、郭汜らに殺害された。
董卓が誅殺されると、李傕、郭汜ら元董卓配下の部将たちは、赦免状も出されず、同郷の涼州人が全員処刑されているという噂が流れていたことから、長安を包囲・攻撃して陥落させた。
李傕、郭汜らは長安に入城すると、南宮の掖門に駐屯し、
- 太僕の魯馗
- 大鴻臚の周奐
- 城門校尉の崔烈
- 越騎校尉の王頎
らを殺害した。
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王夔
生没年不詳。妻は田氏。娘に王氏。
魏の第3代皇帝・斉王芳(曹芳)の3番目の皇后王氏の父。
魏の嘉平6年(254年)3月、皇后張氏が廃されると、翌月の夏4月、娘の王氏が皇后に立てられた。
5月、奉車都尉であった王夔は光禄大夫に任命されて特進の位を加えられ、広明郷侯に封ぜられた。
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王九真
生没年不詳。司隷・左馮翊の人。漢代の名棋士。
漢の時代、司隷・左馮翊出身の、
- 山子道
- 王九真
- 郭凱
らは囲碁が上手であったが、曹操は彼らに匹敵する能力を持っていたという。
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王休(魏の督守合肥護軍)
生没年不詳。魏の督守合肥護軍。
正元2年(255年)正月、毌丘倹(毋丘倹)、文欽らと共に反乱を起こした。
大将軍・司馬師の罪状を書き連ねた上奏文に、
「臣は、
- 安豊護軍の鄭翼
- 廬江護軍の呂宣
- 廬江太守の張休
- 淮南太守の丁尊
- 督守合肥護軍の王休
らと議論いたしましたが、各人累代に渡ってご恩をお受けしているからには、この稀に見る風雪の時代に、身命を尽くして社稷(国家)を安泰に導き、主を安んじまいらせるために働きたいと望んでおります」
とある。
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王休(襄陽県の男子)
生没年不詳。荊州・南郡・襄陽県の男子。
建安24年(219年)、関羽が襄陽県の樊城を包囲した時、襄陽県の男子の張嘉と王休が玉璽を献納した。
この玉璽は漢水に潜み、深い泉に隠れていながらキラキラと光り輝き、神秘な光は天まで達していたという。
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